バーマンの基本情報
- 原産
ビルマ(ミャンマー) - 毛
長毛 - 体重
2.5~6.5キロ - タイプ
ロング&サブスタンシャル
バーマンの歴史・ルーツ
バーマンの起源には伝説的な逸話が残されています。ビルマ(今のミャンマー)のとある寺院に「シン」という名の白猫が住んでいました。シンは寺院で自分を世話をしてくれた僧侶が死んだとき、その僧侶の遺体に飛び乗り、四肢より先以外の体を金色に、目をサファイア色に変えたといいます。こうして「ツン・キャン・クセ」(Tsun-Kyan-Kse)という女神へと変身を遂げた猫が、現在の「バーマン」の祖先だという話です。バーマンが「ビルマの聖なる猫」と呼ばれているのはそういう理由です。
伝説ではなく現実的な話ですと、1919年頃、ビルマから持ち込まれた「シータ」という名のメスのバーマンがフランスで繁殖され、1926年にはフランスのキャットショーに出陳されたという記録があります。第二次世界大戦後、猫の数は2匹にまで減りましたが、その後シャムやペルシャなどとの交配を重ねて復活し、1967年にCFAより公認を受けました。なお、バーマンの短毛種は別品種として独立するため、2001年から「テンプルキャット」(Templecat)という全く別の名前で呼ばれています。
伝説ではなく現実的な話ですと、1919年頃、ビルマから持ち込まれた「シータ」という名のメスのバーマンがフランスで繁殖され、1926年にはフランスのキャットショーに出陳されたという記録があります。第二次世界大戦後、猫の数は2匹にまで減りましたが、その後シャムやペルシャなどとの交配を重ねて復活し、1967年にCFAより公認を受けました。なお、バーマンの短毛種は別品種として独立するため、2001年から「テンプルキャット」(Templecat)という全く別の名前で呼ばれています。
バーマンの特徴・性格
バーマンの特徴は、四肢から先にあるソックス状の被毛でしょう。前足は「グローブ」、後足は「レース」などとも呼ばれます。生後6週くらいから見られるようになりますが、両親がソックス状の被毛を持っていても、確実に子猫に遺伝するわけではありません。
長くてシルキーな被毛はもつれることが少なく、アンダーコートの少ないダブルコートです。瞳は美しいサファイアブルーで、ボディは筋肉質でがっしりしたロング&サブスタンシャルタイプです。
バーマンの性格は、穏やかで優しく、多少甘えん坊です。
長くてシルキーな被毛はもつれることが少なく、アンダーコートの少ないダブルコートです。瞳は美しいサファイアブルーで、ボディは筋肉質でがっしりしたロング&サブスタンシャルタイプです。
バーマンの性格は、穏やかで優しく、多少甘えん坊です。
バーマンのお手入れ・注意点
バーマンのお手入れは、1日1回のブラッシングとコーミングが理想です。
バーマンの動画
以下でご紹介するのはバーマンの歴史や特徴を解説した動画です。英語ですが、内容はおおむね上で説明したことと同じです。
社交的な性格で、人間のほか他の猫や犬とも仲良くできるようです。注目の中心にいたがるので、いっぱい構ってあげましょう。
社交的な性格で、人間のほか他の猫や犬とも仲良くできるようです。注目の中心にいたがるので、いっぱい構ってあげましょう。
バーマンの病気
以下でご紹介するのは文献などで報告されているバーマンに発症しやすい病気のリストです。外国のデータも含まれるため日本の猫には当てはまらない場合もありますが、好発疾患の知識は飼い主にとって重要なため記載しておきます。なお病気に関する詳しい内容や元となっているデータは以下のページで解説しています。
猫伝染性腹膜炎(FIP)
猫伝染性腹膜炎(FIP)とは、猫腸コロナウイルスが突然変異を起こして強い病原性を獲得し、腹膜炎を特徴とする激しい症状を引き起こす致死性の高い病気。今現在、病原性の低い「猫腸コロナウイルス」(FECV)と致死性の高い「猫伝染性腹膜炎ウイルス」(FIPV)を事前に見分ける有効な方法は存在していません。ひとたび発症してしまうと効果的な治療法がなく、二次感染を防ぐための抗生物質の投与、免疫力を高めるためのネコインターフェロンの投与、炎症を抑えるための抗炎症薬の投与などで様子を見るというのが基本方針です。
難産
難産とは出産に際して胎子をスムーズに体外に分娩することができない状態のこと。胎子が大きすぎて母猫の産道を通過できない場合は、帝王切開が行われることもあります。
ウールサッキング
ウールサッキングとは、明白な理由もなく羊毛など栄養成分を持たないものに吸い付く異常行動のこと。「異食症」(pica)とも呼ばれます。
貧毛症と胸腺低形成
貧毛症とは被毛が正常に発育せず、地肌が透けて見えるほど極端に少ない状態が続く病気。胸腺低形成とは、胸の中央にある胸腺と呼ばれる器官が正常に形成されず、免疫力が極端に低下してしまう病気。両疾患を合わせて「nude/SCID症候群」と呼ぶこともあります。
新生子溶血
新生子溶血とは、B型の母猫がA型の子猫に対して初乳を与えたとき、拒絶反応が起こって赤血球が破壊されてしまう現象のこと。最悪のケースでは死亡してしまいます。