ノルウェージャンフォレストキャットの基本情報
- 原産
ノルウェー - 毛
長毛 - 体重
3.5~7.5キロ - タイプ
ロング&サブスタンシャル
ノルウェージャンフォレストキャットの歴史・ルーツ
ノルウェージャンフォレストキャットの起源は非常に古く、11世紀にバイキングがトルコのビザンチン帝国から持ち込んだアンゴラの系統ではないかという説すらあります。それは、この猫の毛色のパターンが、ヨーロッパには少ないトルコ系の特徴を示しているからです。
寒さの厳しいノルウェーで育ったため、寒さに強い猫として有名です。地元ノルウェーでは「skogkatt」と呼ばれていますが、これは「森林の猫」、つまり「フォレスト・キャット」を意味します。
第二次世界大戦により、当時盛り上がりかけていたフォレストキャット人気が一気に下降線を辿りました。一時期は数が減り、絶滅の危機にさらされたことさえあったくらいです。その後ブリーダーたちの努力によって頭数を増やし、世界中に広まることとなりました。
外見がメインクーンに似ていることから長い間未公認でしたが、1993年にCFAで公認されました。ちなみに正式名称が長いことから、アメリカなどでは「Weegie」(ウィージー)の愛称で親しまれています。
寒さの厳しいノルウェーで育ったため、寒さに強い猫として有名です。地元ノルウェーでは「skogkatt」と呼ばれていますが、これは「森林の猫」、つまり「フォレスト・キャット」を意味します。
第二次世界大戦により、当時盛り上がりかけていたフォレストキャット人気が一気に下降線を辿りました。一時期は数が減り、絶滅の危機にさらされたことさえあったくらいです。その後ブリーダーたちの努力によって頭数を増やし、世界中に広まることとなりました。
外見がメインクーンに似ていることから長い間未公認でしたが、1993年にCFAで公認されました。ちなみに正式名称が長いことから、アメリカなどでは「Weegie」(ウィージー)の愛称で親しまれています。
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴・性格
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴は、見た目の優雅さと機能性とを兼ね備えた厚い被毛です。防水性の高い豊かなカバーコートと、量が多くて空気を含みやすい縮れたアンダーコートのダブルコートですが、抜け毛の多さが玉に瑕(きず)です。
苛酷な環境で生き抜いてきたその体はとても大きく、筋肉質なロング&サブスタンシャルタイプです。三角形の顔とタフト付きの耳、そして上がり気味の目も特徴です。
ノルウェージャンフォレストキャットの性格は、知的で愛情深く、少し寂しがり屋です。 猫の祖先であるリビアヤマネコの被毛はすべて黒っぽい縞模様ですが、人間による猫の家畜化が進むにつれ、黄色っぽいフェオメラニン色素を多く含んだ猫が見られるようになってきました。その一例が、茶トラ猫に代表される「オレンジ」と、ノルウェージャンフォレストキャットの一部のラインで見られる「アンバー」という毛色です。前者に関わっているのは、X染色体上にある「O」という遺伝子で、後者に関わっているのは「メラノコルチン1受容体遺伝子」(MC1R)に含まれる「E」と呼ばれる遺伝子座の変異(c.250G>A; p.Asp84Asn)であることが分かっています。
苛酷な環境で生き抜いてきたその体はとても大きく、筋肉質なロング&サブスタンシャルタイプです。三角形の顔とタフト付きの耳、そして上がり気味の目も特徴です。
ノルウェージャンフォレストキャットの性格は、知的で愛情深く、少し寂しがり屋です。 猫の祖先であるリビアヤマネコの被毛はすべて黒っぽい縞模様ですが、人間による猫の家畜化が進むにつれ、黄色っぽいフェオメラニン色素を多く含んだ猫が見られるようになってきました。その一例が、茶トラ猫に代表される「オレンジ」と、ノルウェージャンフォレストキャットの一部のラインで見られる「アンバー」という毛色です。前者に関わっているのは、X染色体上にある「O」という遺伝子で、後者に関わっているのは「メラノコルチン1受容体遺伝子」(MC1R)に含まれる「E」と呼ばれる遺伝子座の変異(c.250G>A; p.Asp84Asn)であることが分かっています。
ノルウェージャンフォレストキャットのお手入れ・注意点
ノルウェージャンフォレストキャットのお手入れは、一日最低一回のブラッシングとコーミングが理想です。また、夏の前と冬の前の換毛期(かんもうき)には、特に念入りにブラッシングを行ってください。
ノルウェージャンフォレストキャットの動画
以下でご紹介するのはノルウェージャンフォレストキャットの歴史や特徴を解説した動画です(ノイズがあるので音量は小さめがよいでしょう)。 英語ですが、内容はおおむね上で説明したことと同じです。
ノルウェージャンフォレストキャットは「ウィージー」の愛称を持ち、特徴的なダブルコートは寒さに強く、特に首周りの毛が豊富なため、さながらライオンのような雰囲気を漂わせています。また耳や足に生えた毛は寒い環境の中でもしもやけにならないよう適応したものです。
ノルウェージャンフォレストキャットは「ウィージー」の愛称を持ち、特徴的なダブルコートは寒さに強く、特に首周りの毛が豊富なため、さながらライオンのような雰囲気を漂わせています。また耳や足に生えた毛は寒い環境の中でもしもやけにならないよう適応したものです。
ノルウェジャンフォレストキャットの病気
以下でご紹介するのは文献などで報告されているノルウェジャンフォレストキャットに発症しやすい病気のリストです。外国のデータも含まれるため日本の猫には当てはまらない場合もありますが、好発疾患の知識は飼い主にとって重要なため記載しておきます。なお病気に関する詳しい内容や元となっているデータは以下のページで解説しています。
糖尿病
糖尿病とは血流中の糖分(グルコース)をうまく細胞内に取り込むことができず、血糖値が高い状態で維持されてしまう病気。診断は身体検査や血糖値の測定を通して下します。治療法はインスリンの投与と食事療法がメインです。
ピルビン酸キナーゼ欠損症
ピルビン酸キナーゼ欠損症(Pyruvate kinase deficiency, PKDef)とは、赤血球上にあるピルビン酸キナーゼと呼ばれる酵素が欠損することにより十分なエネルギーを産生することができなくなり、赤血球の寿命が縮んで貧血に陥ってしまう病気。診断は血液検査を通した貧血の確認や、遺伝子検査を通した疾患遺伝子の確認などで下します。貧血を根本的に改善するには骨髄移植が必要ですが、現実的ではありません。
コロナウイルス
コロナウイルスとは、ウイルスの表面にまるで太陽のコロナのような突起を持つ一本鎖RNAウイルスの総称。猫では病原性の弱い「猫腸コロナウイルス」(FeCV)と、病原性の高い変異種「猫伝染性腹膜炎ウイルス」(FIPV)があります。今現在、病原性の低い「猫腸コロナウイルス」(FECV)と致死性の高い「猫伝染性腹膜炎ウイルス」(FIPV)を事前に見分ける有効な方法は存在していません。ひとたび後者を発症してしまうと効果的な治療法がなく、二次感染を防ぐための抗生物質の投与、免疫力を高めるためのネコインターフェロンの投与、炎症を抑えるための抗炎症薬の投与などで様子を見るというのが基本方針です。
白猫関連の聴覚障害
白猫関連の聴覚障害とは、被毛が白い猫で片方~両方の耳が聞こえなくなるという現象。発症メカニズムは、メラニン細胞の働きを抑制する「W」と呼ばれる遺伝子が、耳の中にある蝸牛と呼ばれる器官内部の血管線条に作用→音の認識に必要な繊毛が栄養不足で劣化・脱落→音を電気信号に変換できなくなる→耳が聞こえなくなるというものです。「W」遺伝子は耳のほか被毛や目(虹彩)のメラニン細胞も抑制しますので、色素が生成されず全身が真っ白になったり目がブルーになったりします。
肥満
肥満とは脂肪細胞に過剰な脂肪が蓄積されている状態のこと。いわゆる「デブ猫」。診断は体型を目視チェックで評価するBCS(ボディコンディションスコア)や体重測定で下します。治療法はダイエットです。
心筋症
心筋症とは、心臓の筋肉である心筋(しんきん)になんらかの異常が起こり、心臓の機能が損なわれた状態のこと。拡張型、拘束型、肥大型など幾つかの種類があり、診断は胸部エックス線や心エコー検査、心電図検査などを通じて下します。治療は心臓の収縮力を高めるための投薬、うっ血性心不全を予防するための投薬、およびストレス管理などがメインです。
尿酸塩尿石症
下部尿路症候群(LUTD)とは、膀胱から尿道口をつなぐまでのどこかに結石などを生じてしまう病気。猫ではシュウ酸カルシウム結石やストラバイト結石が大半を占めていますが、まれに尿酸塩(アンモニア・ナトリウム・シスチン・キサンチン)が結石を形成することもあります。診断は尿内の結晶検査やエックス線撮影で下します。治療は結石の除去と食事療法がメインです。