9月25日
トレンドマスター株式会社が昨年11月に発売した猫型ロボット「なでなでねこちゃんDX」に、アニマルセラピーに準ずるリラックス効果があることが、帝京科学大学との共同研究によって科学的に実証されました。今回の実験を主導したのは、帝京科学大学・生命環境学部アニマルサイエンス学科・生理心理学研究室の小川家資(おがわいいじ)教授。実験では、被験者に一定のストレスを与えたのち「なでなでねこちゃんDX」を撫でてもらい、その時の前頭前野の脳波が測定されました。その結果、被験者の45%にリラックス効果が確認されたとのこと。またこの効果は「本物の猫を飼育中」もしくは「猫の飼育経験がある」人においてより強かったとも。こうした事実から研究者は、「なでなでねこちゃんDX」にはアニマルセラピーに近い癒し効果があると結論付けました。
「なでなでねこちゃん DX」は、指先の静電気を感知するセンサーを4か所に内蔵したぬいぐるみで、撫でる動作に合わせて鳴き声を出すというもの。サイズは幅430×高さ220×奥行110mmで、価格は税込み5,378円。全国百貨店・玩具専門店・ウェブなどで販売中。 トレンドマスター(Facebook)
9月25日
中国・上海市では、大量の猫を道路上に捨てるという蛮行が相次ぎ、愛猫家たちの間で怒りが噴出しています。上海市では2012年10月頃から「高架橋に捨てられる猫がますます多くなっている」という話がちらほらと聞かれるようになったといいます。これを受けて設立されたのが、地元の有志を中心とした「上海市反動物虐殺救助運動団体」。彼らは意図的に遺棄されたと思われる猫たちを救う活動を地道に続けていました。
ところが近頃、1度に30匹以上の猫を捨てている現場が団員に目撃され、ネットユーザーを巻き込んだ大騒動に発展しています。何匹かは善良な市民に救われたものの、何匹かは車にひかれて死に、また残りの猫たちも生死がわからない状態だったといいます。上海市では「高架橋で車を止めてはいけない」という交通法規があるため、団員たちは哀れな猫たちを救うという使命と法令順守の間で板挟み状態になっているとのこと。 Source---新華ニュース
9月22日
毎年恒例の猫尽くしイベント「LA Feline Film Festival」(LA猫祭り)が21日、アメリカ・ロサンゼルスのエクスポジションパークで開催されました。当イベントは、ライブミュージックや猫映画審査会など、猫をフィーチャーした様々な催し物が一堂に会したもの。会場には約7000人の猫好きが詰めかけたほか、永遠の子猫顔を持つ「Lil Bub」、飼い主を野良犬から救った「Tara」、怪盗「Dusty the Klepto Kitty」といったセレブ猫も登場しました。収益の一部は「No-Kill Los Angeles Pet Adoption Center」、「Stray Cat Alliance」、「Kitty Bungalow」といった動物保護団体に寄付されるそうです。 Source---LOS ANGELES REGISTER
9月19日
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」を表彰する「イグノーベル賞」の授賞式が18日、ハーバード大学で行われ、「猫が人の健康にもたらす影響」をテーマにした研究が公衆衛生賞を受賞しました。「イグノーベル賞」は、一風変わった研究テーマに対して賞を授与する「ノーベル賞」にちなんだイベント。2014年度は「バナナの皮と靴の間の摩擦」(物理学賞)、「トーストの焦げがキリストに見えてしまう現象」(神経科学賞)、「夜更かしする人の性格傾向」(心理学賞)などと並び、「猫を飼うことによる健康への影響」をテーマとした研究が「公衆衛生賞」を受賞しました。具体的な内容は、猫によって媒介される寄生虫の一種「トキソプラズマ」が、人のうつ病や自殺傾向、統合失調症にどのような影響を及ぼすかといったところです。ちなみに「犬がウンチをするとき地軸に体を合わせる」という研究は、「生物学賞」を受賞しています。 The 2014 Ig Nobel Prize Winners
9月19日
まるでペルシャ猫のような毛虫がアメリカ東部で発生し、その可愛いらしい外見に釣られて触ってしまった多くの人々が、有毒なトゲにやられて病院に担ぎ込まれています。むくむくの毛の中に猛毒を含んだトゲを潜ませているのは、「メガローピグ・オプキュラリス」(Megalopyge opercularis)と呼ばれる蛾の幼虫。まるで小さなペルシャ猫を思わせる外見から、「猫ちゃん毛虫」(Puss Caterpillar)の異名を持ちます。色合いは灰色がかった白から黄色がかった茶色まで様々で、体の軸に沿ってオレンジの明るい線が入ることもあります。生息しているのはアメリカ~メキシコ近辺で、 コナラ、ニレ、柑橘系樹木のほか、バラやツタといった身近な植物とともに発見されることもあります。その最大の特徴は、可愛らしいコットンボールのような外見とは裏腹に、ふわふわした毛の中に猛毒を含んだたくさんのトゲを隠し持っているという点でしょう。
誤って刺されてしまった場合、毒がすぐに炎症反応を引き起こし、局所的な腫れや痛みを引き起こします。さらにひどい場合は、吐き気、頭痛、胃腸障害、発赤、水ぶくれ、胸の痛み、感覚の麻痺、呼吸困難といった全身症状にまで発展することもありますので要注意です。治療に際して特効薬が無いため、まずは粘着テープで突き刺さったトゲを引き抜き、虫刺されと同じように炎症反応が収まるのをひたすら待つしかありません。ただしこの毛虫の場合は、かゆみではなく激しい痛みと格闘するはめになりますが…。
日本国内で見かけることはないでしょうか、アメリカやメキシコ近辺を旅行する際は、「猫ちゃんみたいで可愛い!」と飛びつかないようにした方がよいでしょう。 Source---National Geographic
9月18日
警視庁は18日、東京都大田区において自転車のカゴに複数の猫の死体を入れていたとして、都内に住む30代男性の事情聴取を開始しました。保安課によると、警察官が不審な男性を発見したのは18日未明。引き留めて職務質問したところ、自転車のカゴに入れられた複数の猫の死体が見つかったといいます。大田区蒲田2丁目と大森西6丁目をまたぐ半径約400メートルの範囲内では、30件近い猫の不審死が相次いでいることから、警察は男性が何らかのかかわりを持っているものとみて、動物愛護法違反の疑いで事情聴取を開始しました。 Source---朝日新聞
9月18日
環境省は9月20日から26日の動物愛護週間を前に、犬や猫といったペットを迎えるための心得などを記したパンフレット、「無責任飼い主ゼロ宣言!」を公開しました。パンフレット内では、犬や猫を飼う前の準備や心得、飼った後の健康や福祉の管理、迷子にしないための注意事項、みだりな繁殖を予防するための不妊手術の重要性などが、イラスト付きで説明されています。また後半では、日本における殺処分の現状が具体的な数字とともに視覚化されており、無責任な飼育が動物たちにどのような悲劇をもたらすかを、一般市民に広く啓蒙する内容となっています。 無責任飼い主ゼロ宣言! Source---環境省
9月17日
イギリスで行われた調査によると、犬や猫を飼っている人のうち、半数以上の人が、ペットの妨害によって睡眠時間を削らていることが判明しました。当調査は犬や猫の飼い主1000人を対象に行われたもの。その結果、54%もの人々が、何らかの形でペットに睡眠を妨害されているという事実が明らかになりました。中には最大で一時間半も睡眠時間を削られている人もいるとか。
妨害手段で多いものとしては、「鳴き声」(47%)、「ドアをひっかく」(28%)、「ベッドに侵入する」(22%)、「噛みつく」(3%)などがあり、その他少数意見としては「トイレ砂をひっかく」、「リビング中を走り回る」、「顔の上に乗っかる」などが挙げられています。 Source---Mail Online
9月12日
静岡県浜松市にある動物愛護教育センターでは、新しい家庭にもらわれていく猫の割合が大幅に増加しています。同センターは、市内の動物愛護啓発の拠点として、4月に開所したもの。収容能力が従来の保健所の数倍に拡大し、保護できる期間も伸びたため、猫の引き受けが大幅に増えたといいます。その結果、4~7月の4ヶ月間における譲渡数は245匹に増え、2013年度1年間の倍に達する勢いです。また、引き取った猫のうち、新たな家庭が見つかった割合を示す「生存率」に関しては、前年度の16.7%から43.2%へとジャンプアップしたとのこと。
一方、「終生飼養」が明記された改正動物愛護法施行後も、家族の病気やペットの計画外出産などを理由にセンターへ引き取りを依頼する飼い主は、依然として横ばい状態。担当者は「引き取りがある限り殺処分はゼロにならない」と語っています。 Source---静岡新聞
9月10日
徳島市役所では18日まで、殺処分されるペットに関する啓発パネル展が開催されています。神山町にある県動物愛護管理センターによると、殺処分数は全体的に減少傾向にあるものの、子猫が殺処分される割合は約8割と依然高いままとのこと。「引っ越すのでもう飼えない」・「子犬や子猫が生まれて困っている」・「なつかない」といった理由でセンターに引き取りを依頼する飼い主も後を絶たないといいます。
9月20~26日の「動物愛護週間」を前に開催された今パネル展では、処分を待つ犬や猫写真やポスター、約130点が展示され、「不妊手術の徹底」や「地域猫活動」といった、殺処分数減少のための重要事項を広く市民に啓蒙する形になっています。愛護管理センターの藪内園子主事は、「不幸な猫をこれ以上増やさないために、パネル展が、猫の飼い方や野良猫への対応の仕方を考えるきっかけになれば」と話しています。 Source---読売新聞
9月10日
2014年8月、アメリカ・カリフォルニア州の動物保護団体「WAGS」に収容されて話題になった、体重17キロのデブ猫「リトル・デュード」(ちっちゃい奴)が今月6日、5年間の生涯に幕を閉じました。リトル・デュードが「WAGS」に保護されたのは今年の8月。前の飼い主が金銭的な理由で飼育放棄したといいます。その後とある家族に引き取られ、Facebook上でダイエット日記が始まったばかりでしたが、今月の2日頃から急に食事を摂らなくなり、呼吸困難や下痢といった症状が現れ出したそうです。WAGS併設の動物病院でいったんは持ち直したものの、9月6日の朝になると再び容態が悪化。病院へ直行しましたが、夜になって5年間という短い生涯に幕を降ろしました。
17キロという法外な体重が心臓に負担をかけていたことに加え、生活環境が目まぐるしく変わったことに起因するストレスが、彼の死を早めたものと推測されています。 Source---Los Angels Times
9月6日
静岡県裾野市は5日、増えつつあった野良猫対策として2013年9月から実施していた「TNR活動」の中間発表を市役所で行い、ある一定の効果があったことを報告しました。TNR活動とは「Trap-Neuter-Return」の略で、野良猫を捕まえて不妊・去勢手術をした後、元の場所に戻し、一代限りの命として地域で見守る活動のこと。裾野市は地元のボランティア団体「すそのアニマルハート」や地域住民と連携し、市役所職員の駐車場や隣接する商業施設周辺にいた30匹のうち25匹に不妊・去勢手術を実施しました。その結果、猫の数は徐々に減り、現在確認できる個体は16匹だけになったとのこと。
5日に市役所で開かれた報告会では、地域住民から「猫が減り、子猫も見ない」、「発情期の鳴き声を聞かなくなった」といった成果が報告される一方、ボランティア団体からは「メンバーだけでは回らない。地域住民の皆さんに加わってほしい」と人手不足を訴える声も聞かれました。
市は今回の成果をモデルケースとし、要望がある他の地域でも同活動を進めていく考えです。 Source---静岡新聞
9月5日
登山、自然、カレンダーなどを専門に取り扱う出版社「山と溪谷社」の、2015年版猫カレンダーが、9月に続々と発売されます。ラインナップには、子猫や成猫のほか、歌川国芳をはじめとする猫好き浮世絵師たちが手掛けた作品をカレンダーにアレンジした「古ねこ」という変わり種も。 山と溪谷社
9月2日
江戸時代の浮世絵師の中で猫好きといえば歌川国芳が有名ですが、実は初代広重(1797~1858)も猫が好きだった可能性が浮上してきました。この可能性に気付いたのは、栃木県那珂川町にある「馬頭広重美術館」で主任学芸員を務める長井裕子さん。三代広重の作品である「百猫画譜」(ひゃくみょうがふ)を調べていくうちに、「故人一立斎広重が生前、猫を好みて家で数匹を飼い 猫の形象を写して貯えた」という一文に出会い、この「一立斎」(いちりゅうさい)なる人物が、実は初代広重ではないかと考えるようになったといいます。「一立斎」はこれまで二代目広重だと考えられてきましたが、二代目が広重を名乗った期間が短かかったこと、および三代広重の「百猫画譜」に登場する猫の姿が、初代広重の残した「浮世画譜」に酷似している点などから、初代広重であると考えた方が自然であるとのことです。
江戸の浮世絵師で猫好きといえば、国芳(1798~1861)があまりにも有名ですが、上記仮説が正しいとすると、これからは国吉と並んで広重の名前を挙げることが通例になるかもしれません。 浮世画譜 百猫画譜 Source---産経新聞
9月1日
茨城県の獣医師会では、犬猫殺処分減少のため、従来の「マイクロチップ装着」に加え、9月から「避妊・去勢手術」に対する助成制度を開始しました。茨城県における犬の殺処分数は、2012年度まで8年連続で全国ワースト1位を記録するという惨状。2013年度(2013.4~2014.3月)におけるデータは、犬が2,158匹、猫が2,773匹と共に過去最少を記録したものの、目標としている「殺処分ゼロ」からすると大きくかけ離れているのが現状です。
これを見かねた県の獣医師会は今年の7月より、先着1000匹についてマイクロチップのデータ登録料1000円の助成を始めました。さらに9月からは、避妊・去勢手術で4000円、そして同時にチップを埋める場合はさらに2000円を助成するという制度を開始し、迷子や無計画な繁殖に起因する殺処分数を減らすための活動に力を入れています。問い合わせは、茨城県獣医師会まで。 公益社団法人・茨城県獣医師会 Source---読売新聞
9月1日
ニュージーランドで10年近く二重生活を送っていたシャム猫の養育権を巡り、2つの家族が話し合いを続けています。奇妙な二重生活を送っていたのは、今年で15歳になるシャム猫。もともとはニュージーランドのウェリントンに暮らすアレクサンダー家の飼い猫でした。「ミング」(Ming)と名付けられたこの猫は2005年、一家がウェリントン南部の町ストラスモアに引っ越してからたびたび家を空けるようになったといいます。その期間は長く、時には数か月に及ぶことがあったとか。しかし不思議なことに、戻ってきたときの健康状態はすこぶる良好で、がりがりにやせ細るようなことはなかったそうです。
そんな放浪癖を持ったミングが家を出たまま帰らなくなったのは2010年。アレクサンダー家は近所に迷子ポスターを貼ったりしましたが見つからず、結局そのまま4年の歳月が過ぎました。
長らく行方不明だったミングが、アレクサンダー家が所有する温室の屋根にひょっこり現れたのは、今年の5月でした。ところが奇跡の再会もつかの間、ミングは再び逃亡し、行方不明になってしまいます。結局約1か月間に戻ってきましたが、ミングの足には明らかに獣医にかかったと思われる剃り跡があったといいます。「誰かが面倒を見ているに違いない」と確信したアレクサンダー家は、迷子ポスターを増刷し、いったい誰が面倒を見ているのかを突き止めようとしました。その結果わかったのは、近くに住むスミス一家が約10年近くこの猫の面倒を見ていたこと、スミス家では「クレオ」(Cleo)という名で呼ばれていること、そして2010年からの空白の4年間は、スミス一家とともに引っ越し先に移住していたことが原因だったということです。
猫をたびたび迷子にしていたにもかかわらず、両家族では「ミング/クレオ」に対する養育権をそれぞれ主張しており、一体このシャム猫がどちらの家族で暮らすべきなのかが、話し合われているとのこと。 Source---DailyMailOnline