12月27日
北九州市沖の響灘(ひびきなだ)に浮かぶ馬島(うましま)で今月中旬、過剰繁殖による野良猫の増加を食い止めるため、島内にいた79匹の猫に対する不妊手術が一斉に行われました。馬島は北九州市小倉北区に属する面積約0.26平方キロメートルの小さな島。主に漁業と農業で生計を立てる島民が約40人であるのに対し、猫はほぼその倍の79匹。ネズミを退治してくれるということで重宝がられる一方、糞や農作物被害などの問題が島民たちを悩ませていました。
この問題を解決すべく立ち上がったのが、福岡市中央区で動物保護活動を行う「大切な猫たちプロジェクト」。兵庫県にある公益財団法人「どうぶつ基金」の援助を受け、今月中旬、獣医師2人による現地での一斉不妊手術を決行しました。なお手術を受けた猫たちはその証として耳先を少しだけカットされるため、通称「さくら猫」と呼ばれるようになります。 Source---読売新聞
12月25日
アメリカのオレゴン州で、ベッドの中に隠れた猫の存在に気づかないまま、ネットを通じて第三者に中古販売するという珍事が起こりました。この大失態を演じたのは、オレゴン州ポートランドに暮らすロイ・デュフェック氏。彼女との引っ越しを前に、2つあったベッドの内の1つを、コミュニティサイト「Craigslist」通じて販売してしまったといいます。帰宅した彼女のヘイリー・クルーズさんが、飼い猫の「キャモ」(Camo)がいないことに気づいたときにはもう後の祭り。さっそく2人でベッドを買い取った人にコンタクトを取ったり、周辺を捜したりしましたが、結局見つけることはできませんでした。どうやらキャモは、約7km離れた新オーナーの家に移動する際、車の屋根にぞんざいに括り付けられたベッドから飛び出し、どこかに迷い込んでしまった模様。2人は「Reddit」と「Craigslist」に200ドルの報奨金をかけて告知を出していますが、クリスマスを過ぎた今も見つかっていないそうです。 Source---Daily Mail Online
12月19日
トルコ東部の都市ヴァンで、車のエンジンルームから救出された瞬間の野良猫が激写されました。野良猫の不法侵入を受けたのはヌルラー・クルマン(Nurullah Kurman)さん。お店に買い物に行く途中、どうもエンジンの調子がおかしいと気づいた彼は、いったん車を止め、中をのぞいてみました。するとそこには1匹の猫の姿があったといいます。そのまま運転するわけにもいかず、取り急ぎ消防隊に救援を頼んでみましたが、彼らにもどうすることもできませんでした。結局クルマンさんは、車を近くの整備場へ牽引し、2時間かけて分解。ようやく侵入者を引きずり出すことに成功したそうです。
お騒がせの猫は、全身びしょ濡れで足を骨折していたものの、その他は至って健康とのこと。現在は、地元の動物保護団体でリハビリをしながら里親を募集中だといいます。ヌルマンさんは、車の牽引と分解にかかった50ポンドしぶしぶ支払い、「どんなに暖かくて居心地がよさそうでも、エンジンルームには入らないでほしい」とぼやいています。この時期は、車を発進させる前に「トントン」とボンネットを叩いてみた方がよさそうです。 Source---Daily Mail Online
12月17日
映画「ロード・オブ・ザ・リング」をモチーフとした、凝りに凝った猫用トイレが製作されました。このトイレは、YouTubeチャンネル「AWE me」の企画で実現したもの。製作したのは、ハリウッドで30年以上のキャリアをもつベテラン小道具ティム・ベイカー率いるチームです。ホビットの住処は細かな緑で彩られ、中のトイレで用を足すと、まるで「中つ国」にいるような気分になれるとか。ちなみに同時製作されたサウロンの塔は爪とぎになっているそうです。 SUPER-FAN BUILDS(YouTube) Source---CNET
12月16日
シンガポールで今年の9月にオープンした猫カフェ「Cuddles Cat Cafe」において、開店前の段階で8匹もの猫が死んだ疑いがもたれ、調査が行われています。「Cuddles Cat Cafe」は、オーナーであるジョナサン・タン(Jonathan Tan)氏がシンガポールのオーチャードリンクにオープンした猫カフェ。元従業員の告発により、オープン前の段階で少なくとも8匹もの猫が死んだ可能性があることから、現在「農産食品獣医局」(AVA)の調査を受けています。調べに対しタン氏は、避妊去勢手術の後遺症や猫伝染性腹膜炎で何頭かは死んだことを認めたものの、明確な頭数までは明らかにしていないといいます。さらに元従業員によると、オープンに当たってしっかりとした事前説明がなく、ただ単にYouTubeの映像を見せられて講習が終わったとのこと。これに対してもタン氏は反論しており、「ちゃんとした講習は行った。今現在店内にいる猫は皆健康じゃないか」と言い張っている模様です。なおこの猫カフェに与えられた営業許可は17日に失効するものの、今のところ当局から更新の打診は入っていないといいます。 Cuddles Cat Cafe(Facebook) Source---Channel News Asia
12月15日
ロシアのウラジオストク国際空港で、これまで10万円以上の海産物を盗み食いしていた猫が、地元ホッケーチームのマスコットキャラクターとして採用されました。盗みを働いたのはタビーの野良猫で、マスコットへの起用を発表したのは、ホッケーチーム「アドミラルズ」(ХК Адмирал)です。この猫は、ロシアで有名な漫画のキャラクターにちなんで「マトロスキン」(Матроскин)と名付けられました。ただし、漫画に登場するマトロスキンはオスですが、今回話題になった泥棒猫の方はメスだそうです。今後はチームが所有するスタジアム内で暮らすとのこと。 アドミラルズ(Twitter)
12月11日
12月15日、ニューヨーク市では初となる猫カフェ「ミャオパーラー」(Meow Parlour)がグランドオープンを迎えます。当カフェを設立したのは、エミリー・レグランド(Emilie Legrand)さんとクリスティーナ・ハー(Christina Ha)さんの2人。今年の4月に試験オープンした「Purina Cat Cafe」の成功を見て、開店を思い立ったといいます。お店は基本予約制で、30分4ドルという料金設定。いわゆる里親募集型カフェで、迎えてくれる猫スタッフたちはすべて「KittyKind」という保護団体からの預かりです。店内には猫の顔をかたどった特製のマカロンのほか、コーンミールやローズマリーサンドイッチクッキーなども用意されているとのこと。オープンは今月15日を予定しており、場所はニューヨーク・ロウアーイーストサイドのヘスター通りです。 MEOW PARLOUR
12月9日
アメリカ・フロリダ州ネイプルズで、アメリカ国内では2番目となる猫カフェ「プラネットテイルズ」(Planet Tales)がオープンしました。店主であるエリカ・デイヴィス・バジールさんによると、従来のペット商品店がやや冷たい印象を与えていたため、誰もが気軽に立ち寄れるような雰囲気にしたかったとのこと。お客さんを迎えてくれるのは、全て地元の動物保護団体から引き取った猫たちだそうです。 Planet Tales(Facebook) Source---Laughing Squid
12月9日
常にしかめ面だけれどもかわいい猫として有名な「グランピーキャット」が、ネットに登場してからの約2年間で、なんと100億円以上の稼ぎを上げていることが分かりました。飼い主であるタバサ・バンデセンさん(28)が「UK Daily Express」に語ったところによると、ここ2年間におけるメディアへの出演料、広告費、本の売り上げなどを合計すると1億ドル(2014年12月時点で約120億円)近くになるとのこと。その後「Huffington Post」に対しては、「1億ドルというのはドンブリ勘定で、正確な数字はわからない」と語っていますが、それにしてもすごい数字といえるでしょう。なお直近では、「Grumpaccino」というアイスコーヒーにも、アイキャッチキャラクターとして登場するそうです。 Source---CNBC
12月8日
1つの体に2つの顔がついた「二顔体」(顔面重複奇形)と呼ばれる極めて珍しい奇形を持った猫「フランクとルイ」が今月4日、15年の生涯に幕を閉じました。フランクとルイは、「二顔体」(にがんたい, Diprosopus, 顔面重複奇形とも)と呼ばれる極めて珍しい奇形をもって生まれた猫。右が「フランク」で左が「ルイ」です。通常、この奇形を持って生まれた猫は生後数日で死んでしまいますが、フランクとルイに関しては口と食道が一つだったことが幸いし、栄養失調に陥らずに済んだそうです。
2012年には「存命中のヤヌス猫の中で最も長寿な猫」(12歳)として当時のギネスブックに記録されました。しかし先月の末頃から体調を崩し、精密検査を受けたところガンが発覚。痛みを伴う可能性があるとの判断から、2014年12月4日、安楽死という苦渋の選択がなされました。享年15歳。
※ややショッキングなため、画像には加工を施しています。
12月5日
ブルガリア北東部に位置する都市ヴァルナで、世にも奇妙なエメラルドグリーンの猫が発見され大騒動になっています。一見すると、フォトショップで加工された悪趣味な写真か、あるいは動物虐待者による悪質ないたずらのように思えますが、実は違います。この猫は、緑色の合成ペンキの上で寝ることを日課としていたため、知らず知らずのうちにこのような色になっていったそうです。しかし真相に関しては疑問の余地もあるため、動物虐待を疑う人々は早くもFacebook上で「犯人に厳罰を!」と呼びかけるページを作っています。 Source---Daily Mail Online
12月4日
アメリカ・ニューハンプシャー州のサウスハンプトンにおいて、火事で崩壊した建物の中で、約4ヶ月間生きていた猫が無事に救出されました。奇跡の生還を遂げたのは、ミーガン・マーティンさんの飼い猫「ハーモニー」。7月21に発生した火災で、住んでいたマンションが崩壊すると同時に行方不明になったといいます。その後、地元の動物保護団体と連携しながら懸命に捜索したものの見つからず、とうとう4ヶ月が過ぎてしまいました。
ところが今月の2日、現場監督を務めるジャック・マレイさんが地下の暖房施設をチェックしていたところ、猫の尻尾らしきものを目撃します。試しにツナのサンドイッチでおびき寄せたところ、それは紛れもなく行方不明になっていたハーモニーでした。
無事に飼い主と再会を果たしたハーモニーは、ガリガリにやせ細っているほかは健康で、今のところ命に別条はないそうです。この4ヶ月間は、恐らく崩壊した壁の隙間を潜り抜け、どこからか残飯をくすねるなどして生き延びていたものと推測されています。 Source---The StarPhoenix
12月4日
2015年1月、スコットランドの首都エジンバラで、国内では初となる猫カフェがオープンする予定です。エジンバラ北部のストックブリッジでカフェの開店を予定しているのは、弁護士兼起業家のローラ・オニールさん(27)。6月に日本を訪れた際、猫カフェの魅力にすっかり取りつかれてしまったといいます。彼女は帰国後、さっそく猫をかき集め、自身で経営するカフェの開店準備に取り掛かりました。
「Maison de Moggy」(猫たちの家)と名付けられたこのカフェでは、年の若い猫たちがプレイルームを走り回り、おとなしい猫たちが触れ合いルームでまったりとくつろぐ体裁になるとのこと。オニールさんは「猫を飼うことができない人にとって癒しの空間になれば」と抱負を語っています。なおスコットランドでは、他の起業家もクラウドファンディングを通して資金を集め、同じビジネスモデルでの開業を目指しているそうです。 Source---Edinburgh News
12月3日
【リコール情報】アメリカとカナダで流通しているキャットフード「Natura EVOシリーズ」の一部にリコールが発生しました。遭遇する確率はかなり低いですが、念のためご注意ください。
リコール内容はビタミンとミネラルの含量が規定量に達していないというものです。製品名は「EVO® Grain Free Turkey & Chicken Formula dry cat & kitten food」で、消費期限と製造コードは以下の4つ。
EVOリコール対象製品
- 02/19/2016・4300A700D2
- 02/20/2016・4301A700A4
- 02/20/2016・4301A700B4
- 02/20/2016・4301A700C4
12月3日
スマートフォンの「iPhone」を製造販売するアップル社は今月2日、猫の「立ち直り反射」にヒントを得たかのような「スマホ立ち直り技術」の特許を取得しました。このたびアメリカ特許商標局が特許ナンバー「8,903,519」として認めたのは、iPhoneが落下した際、自動的に角度を検知して姿勢を変化させ、地面に衝突するときの衝撃を最小限に抑えるという技術。まるで高い場所から落下したときの猫が見せる「立ち直り反射」のようなシステムですが、この自律制御を実現するためには、落下軌道と着地角度を瞬時に判定するため加速度計、位置情報を補足するGPS、ジャイロセンサー、超音波発振器といったハイテク技術が必要になるとのこと。また実際の姿勢制御は、バイブレーション用モーターで行うということです。
実装されるまでにはまだ少し時間がかかりそうですが、スマホを落としてタップ画面にひびが入ることを心配しなくても済む日が、そのうち来るかもしれません。 appleinsider
12月1日
東京都の大田区で起こった猫の連続殺害事件を彷彿とさせるような毒殺事件が、イギリスのノッティンガムシャー州で発生し、自動車の不凍液に規制を掛けるという話にまで発展しつつあります。猫の不審死が相次いているのは、イギリス中西部に位置するノッティンガムシャー州のカルヴァートンという街。今夏から散発している猫の死亡事例は、11月の時点で22件を数えるといいます。RSPCA(王立動物虐待防止協会)では、これらを動物虐待事件として独自に調査を進めているものの、いまだ犯人は捕まっておらず、地元の人々は「猫を外に出せない」と不安な日々を送っています。
進展のなさに業を煮やしたマーク・スペンサー議員がこの件を議会で取り上げ、今後、猫の殺害に用いられたと考えられる自動車の不凍液に規制を掛けるかどうかが話し合われるとのこと。なお、不凍液に含まれる「エチレングリコール」という成分は、猫が口にすると全身倦怠、嘔吐、運動障害のほか、重大な腎不全を引き起こし、最終的には死に至らしめる劇薬で、今年の9月、東京都の大田区で起こった猫の連続殺害事件でも用いられたことで有名です。 Source---BBC News