フランクとルイとは?
フランクとルイは、「二顔体」(にがんたい, Diprosopus, 顔面重複奇形とも)と呼ばれる極めて珍しい奇形をもって生まれた猫。その名が示す通り顔が2つに分かれており、右側のフランクと左側のルイが、鼻と口をそれぞれ1つずつ持っています。ただしきれいに顔が分かれているわけではなく、目に関しては右側のフランクが1つ、左側のルイが1つ、そしてフランクとルイのちょうど真ん中に、第3の目がついているという体裁になっており、またルイの口に関しては下顎の骨が欠落しています。
フランクとルイが生まれたのは1999年9月。当初は生まれ持った奇形のため、所有していたラグドールのブリーダーが安楽死処分を考えていたといいます。この危機を救ったのが、アメリカ・マサチューセッツ州にあるタフツ大学の獣医学校で看護師をしていたマーサ・マーティ・スティーブンスさんでした。彼女は、大学に連れてこられた奇妙な姿の猫を自身で引き取ることを決意。さっそく自宅に連れ帰り、チューブでの給餌計画が始まりました。
最初の3ヶ月間は肺炎を起こさないよう慎重に流動食を与えていましたが、そのうち右側のフランクが自力で食べることを覚えたといいます。通常、「二顔体」を持って生まれた猫は口蓋裂といった他の奇形を併せ持っているため、うまく食事を摂れず栄養失調に陥るのが常です。しかしフランクとルイの場合は、機能している口と食道が一つだったことが幸いし、通常の猫と同じようにエサを食べることができました。
2012年、12歳になったときには、当時のギネスブックにより「存命中のヤヌス猫の中で最も長寿な猫」として記録されました。「ヤヌス」とは、顔を二つ持つ動物の俗称です。しかし2014年12月4日、かなり進行したガンが発見されたために安楽死という苦渋の選択がなされ、15年の生涯に幕を閉じました。 Two-Faced Cats: How Do They Get That Way? Two-faced cat turns 12: Meet Frank and Louie Worcester's 2-faced cat dies at 15
最初の3ヶ月間は肺炎を起こさないよう慎重に流動食を与えていましたが、そのうち右側のフランクが自力で食べることを覚えたといいます。通常、「二顔体」を持って生まれた猫は口蓋裂といった他の奇形を併せ持っているため、うまく食事を摂れず栄養失調に陥るのが常です。しかしフランクとルイの場合は、機能している口と食道が一つだったことが幸いし、通常の猫と同じようにエサを食べることができました。
2012年、12歳になったときには、当時のギネスブックにより「存命中のヤヌス猫の中で最も長寿な猫」として記録されました。「ヤヌス」とは、顔を二つ持つ動物の俗称です。しかし2014年12月4日、かなり進行したガンが発見されたために安楽死という苦渋の選択がなされ、15年の生涯に幕を閉じました。 Two-Faced Cats: How Do They Get That Way? Two-faced cat turns 12: Meet Frank and Louie Worcester's 2-faced cat dies at 15
フランクとルイの写真・動画
以下でご紹介するのは、2つの顔を持つことで有名なヤヌス猫「フランクとルイ」の写真と動画です。
フランクとルイは「Frank and Louie」という音の響きから、時に「フランケンルイ」と呼ばれる。真ん中の目は単なる飾りで全く見えておらず、また瞬きすらできない。なおフランクとルイが生まれた翌年の2000年6月8日にも二顔体の子猫が生まれたが、こちらは数日で死んでしまったという。モザイクなしの写真はややショッキングなため、リンク先参照のこと。写真の出典はこちら。
「ヤヌス」(Janus)は、ローマ神話に登場する神の一人。前後に2つの顔を持ち、出入り口と扉の神とされる。顔を二つ持つ動物はこの神の名にちなみ「ヤヌス○○」と呼ばれる。フランクとルイの場合は「ヤヌス猫」。 写真の出典はこちら。
フランクとルイ