8月30日
カラスに襲われながらも、約3か月間という短い一生を懸命に生き抜いた子猫「わさびちゃん」に関連した書籍の売り上げが、「猫の避妊手術無料キャンペーン」という形で還元されることとなりました。「わさびちゃんからの贈り物」と題された当キャンペーンを行うのは、杉並区で野良猫手術専門の分院を運営している「ハナ動物病院」。手術費用は、わさびちゃんの一生をつづった書籍「ありがとう!わさびちゃん」、およびその続編である「わさびちゃんちの一味ちゃん」の売り上げから寄贈されます。わさびちゃんのように、身寄りのない子猫を世の中から少しでも減らすこと目的とのこと。キャンペーンの概要は以下です。 わさびちゃんからの贈り物
- 手術対象は、野良猫および里親様の決まっていない保護猫のメス限定
- メス猫避妊手術代は無料
- 完全予約制
- 受け付けは8月27日から(命日)
- 先着100匹まで
- 1人もしくは1団体につき5匹まで
- 野良猫の場合、別途ワクチン接種料がかかる(1000~1500円)
8月27日
犬や猫の遺骨を混ぜた土で花を咲かせる「いのちの花プロジェクト」を手がけた向井愛実さん本人によるノンフィクション「いのちの花~捨てられた犬と猫の魂を花に変えた私たちの物語」が発売されました。「いのちの花プロジェクト」は、動物愛護センターなどで殺処分となった犬や猫の遺骨を砕いて土に混ぜ、その土で花を咲かせようとするもの。2012年、青森県立三本木農業高等学校・動物科学科の生徒たちの発案によって始まりました。
今月の18日には「いのちの花~ペットの殺処分0を願う女子高生たち」(ハート出版社/綾野まさる)が発売されたばかりですが、22日に発売されたノンフィクション「いのちの花~捨てられた犬と猫の魂を花に変えた私たちの物語」は、このプロジェクトを手がけた当時の女子高生・向井愛実さん自らが著したもの。殺処分数減少にかける熱い思いが、自らの言葉で語られています。 いのちの花(向井愛実版/WAVE出版) いのちの花(綾野まさる版/ハート出版)
8月22日
今年の4月以降、東京都大田区で累計29匹の猫が口から泡を吐くなどして死亡した事件で、有害物質「エチレングリコール」による中毒死である可能性が浮上しました。調査対象となったのは、大田区蒲田2丁目の児童公園に置かれていたプラスチック容器とその中に入った緑色の物質。近隣住民からの届け出を受けた保健所で成分を分析したところ、有害な化学物質である「エチレングリコール」が検出されたとのこと。「エチレングリコール」は、車のラジエーター内を循環させる不凍液として使われている物質で、摂取すると吐き気やおう吐を引き起こす代物です。警視庁は、何者かが故意に餌に混ぜ、公園に置いた疑いがあるとみて、動物愛護法違反の疑いで調査を進めています。 Source---NHK NEWS WEB
8月19日
東京都大田区で、猫の不審死が25件も続発していることが判明し、警視庁では猫が毒殺された可能性もあるとして、動物愛護法違反の疑いで捜査をしています。大田区保健所によると、猫の死体が相次いで発見されたのは、同区大森西6丁目と隣接する蒲田2丁目の両地区。期間は今年の4月から8月15日の間に集中しているといいます。民家の軒下などで死体を発見した住民らによると、猫たちはいずれも野良猫とみられ、口から泡を吐いたり、よだれを垂らしたりしていたものの、外傷はないとのこと。警視庁はこれらの目撃証言から毒殺の可能性が高いとみて、うち2匹の吐いた物や胃の内容物を鑑定しています。なお、同保健所には「乾燥したキャットフードがあった」、「錠剤が地面に置いてあった」などという情報が寄せられており、警視庁では関連を調査中です。 Source---産経ニュース
8月15日
愛媛県動物愛護センターでは8月より、センター経由で譲渡される猫に関し、マイクロチップの装着と不妊手術を標準化することとなりました。この取り組みは、猫の殺処分数を減らすことを目的に、県動物愛護管理推進計画の一環として行われるもの。猫が迷子になって行政施設に収容されたり、身寄りの無い子猫が増えることを予防する効果が期待されます。センターで開催される譲渡会に登場するのは、全てチップの埋め込みと不妊・去勢手術を終えた猫ばかり。県では3ヶ月で30匹の譲渡を目標に、モデル事業として行っていく予定です。 不妊去勢手術・マイクロチップ挿入を行った猫の譲渡 Source---愛媛新聞ONLINE
8月12日
アメリカ・フロリダ州のポートセントルーシーにおいて、9ヶ月前から猫が相次いて失踪していた事件で、地元警察はニシキヘビが犯人であろうという見解を示しました。「ヘビが猫にからみついている」という通報を受け、地元警察が今月8日に捕(とら)えたのは、全長約3.7メートルにも及ぶ巨大なニシキヘビ。この捕り物劇があった隣家では、およそ9ヶ月前から5匹の飼い猫がいなくなるという事件が相次いでいたため、警察は「恐らくこのニシキヘビが丸呑みしてしまったのだろう」という見解に至りました。お騒がせのヘビは、飼い切れなくなった何者かが野に放ったものと見られており、当局は現在この犯人を捜索中です。 Source---REUTERS
8月8日
7日、イギリスロンドンのサヴォイホテルで「国民的猫大賞」の授賞式が開催され、4部門それぞれにおける受賞猫が発表されました。「国民的猫大賞」(National Cat Awards)は、イギリス国内における猫専門の保護団体「Cats Protection」が主催している年中行事で、スポンサーはペットフードの「Purina®」。人々の心に残るようなエピソードを持った猫たちを審査し、大賞を決めるというものです。2014年度の授賞式が7日に行われ、4部門におけるそれぞれの受賞猫たちが発表されました。詳細は以下。 National Cat Awards 2014
National Cat Awards 2014
- ヒーロー猫部門 チェシントンに暮らすポーリンとリチャードのジェンキンス夫妻の「クレオ」(Cleo, 15)。リチャードさんが心臓発作を起こしているところに駆けつけ、ベッドによじ登って999をダイヤル。駆けつけた救急隊の応急処置によって一命を取り留めた。
- 最も心優しい猫部門 ヒレスデンに暮らすジャック・ディグナム・トーマスさんの「エライアス」(Elias, 3)。軍人を引退してPTSDに苦しんでいたトーマスさんを、エリアスが跳んだり鳴いたりして元気付け、引きこもりがちだった彼の生活を明るくした。
- 信じられない猫部門 袋に入れられた状態で海に投げられたものの、漁師に救われて九死に一生を得た「ネルソン」(Nelson, 20)。その後長らく港で暮らし、2009年には里親も見つかったが、心臓に不治の腫瘍が発見される。しかし2014年1月、腫瘍を克服して再び奇跡の生還を果たし、年齢を20台に乗せた。
- お手柄猫部門 パブのオーナーであるアンバー・ナイトさんとクリス・スパークスさんの元で、看板猫として活躍する3本足の「レッグズ」(Legz, 5)。パブを訪れる人に「猫を飼いたい!」と思わせるの愛嬌を持ち、結果としてシェルターから数多くの保護猫を救い出した。
8月5日
畜産・ペット動物向け医薬品の製造・販売を手がける「ゾエティス・ジャパン」は、猫エイズに関する専門情報サイト「ウチのコをネコエイズから守ろう!」を公開しました。同サイトは、「猫エイズ」の略称で知られる「猫エイズウイルス感染症」の危険性を広く啓蒙するために開設されたもの。サイト内では、病気の原因、感染経路、症状、治療方法などのほか、飼い主としてできる予防法についても解説されています。今後は、専門家に対するインタビューや、飼い主を対象としたアンケートなども行っていく予定とのこと。 ウチのコをネコエイズから守ろう!