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7月の猫ニュース

 2014年7月の猫に関するニュースをまとめました。一番上が最新で、下にスクロールするほど記事が古くなります。記事内にリンクが貼られていることもありますが、古い記事の場合はリンク切れの時がありますのでご了承下さい。

7月31日

 今年4月、捨て猫を遺棄した疑いで書類送検された愛知県警の男性と動物保護管理センターの男性支所長に対し、名古屋地検は不起訴を言い渡しました。
 当事件の発端は2013年8月と10月、愛知県警東海署に拾得物として届けられた猫3匹を、同署会計課に所属する男性職員(59)と県の動物保護管理センター知多支所の男性支所長(53)が、共謀して畑に逃がしたこと。この事件を受けて今年の4月、職員が動物愛護管理法違反、および支所長が教唆容疑で書類送検されていました。
 名古屋地検は7月30日、「遺棄とは危険な場所に捨てることを指し、畑に逃がした行為は遺棄にはあたらない」とし、両者に不起訴処分を言い渡しました。 Source---読売新聞

7月24日

 埼玉県川越市で、飼い主のいない猫を地域全体で管理・飼育する「地域猫活動」を推進するための「小江戸地域猫の会」が結成されました。
 会は約10名の有志から成り、代表はマンション管理士の早瀬綾子さん。個人ボランティアが個別に活動することの限界を感じ、結成を思い立ったといいます。会は8月9日、川越駅東口の「アトレ」で地域猫を説明するパネル展を開催するほか、16日には「クラッセ川越」の市国際交流センターで、泉悦子監督のドキュメンタリー「みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして」を無料上映する予定です。
 埼玉県とさいたま市には、地域住民からペット動物の相談を受ける「動物愛護推進員」の制度があるものの、中核市である川越市は今のところ制度の対象外。代表を務める早瀬さんは「行政や自治会役員の人もぜひ、展示や映画を見てほしい」と話し、地域猫活動の普及に意気込みを見せています。 Source---東京新聞

7月20日

 スペイン政府の農政・食料・環境大臣に就任したミゲル・アリアス・カニエーテ氏が、犬と猫の福祉と権利を守るための、かなり厳格な法規制を整えつつあることが分かりました。
 昨年末頃から具体化が進められていたこの草案には、動物の中でも特に犬と猫に関する、かなり厳しい基本ルール、及び罰則規定が盛り込まれる予定です。具体的な内容は以下。
犬猫に関する禁止事項
  • 遺棄
  • 戦わせること(闘犬)
  • 整形(断尾・断耳)
  • 苦痛を与えるような興行や広告
  • 犬猫をエサや飼料に用いること
  • 有資格者以外の手による犬猫の殺処分
  • 商目的での展示
  • ペットショップでの小売
  • マイクロチップを装着していない犬猫の売買・寄贈・飼育放棄・養子縁組
  • 適切な飼養・管理を怠ること
 また上記禁止事項と共に、ルールを破ったときの罰金も定められました。軽~重犯罪に関しては100~30,000ユーロ(2014年7月時点で14,000円~410万円)、そして「凶悪」とみなされる犯罪に関しては、30,001~200,000ユーロ(410万円~2,740万円)という厳しい罰則が科せられる予定です。なお「凶悪」な犯罪の中には、「みだりな犬猫の殺害」、「戦わせること」、「飼養を怠って犬猫を殺すこと」、「体の一部を切断すること」、「小売店での動物の売買」など、日本においては日常茶飯事な行為が含まれます。 犬の整形手術 日本のペット産業 Source---Leader

7月19日

 猫好きが集まるコミュニティー「フェリシモ猫部」は、神戸を中心に活動する猫専門の保護団体「神戸猫ネット」と協働し、7月20日に猫の譲渡会を開催します。
 第10回目となる今回の譲渡会に参加するのは、捨てられたり飼い主のいない猫が産んだ、生後8週齢以上の猫たち約100匹。里親希望者は、近畿圏在住でペット可の住宅に住んでいることが条件で、猫の健康管理やワクチン接種など、適切な飼育が行えることが求められます。譲渡会で気に入った猫が見つかった場合は、譲渡スタッフ、里親希望者、猫の保護者の3者で面談を行い、その後1~2週間のトライアルを経て正式譲渡されます。
 譲渡会の開催時間は13時~15時で、会場はフェリシモ本社(兵庫県神戸市中央区浪花町59番地・神戸朝日ビル21F)。入場は無料です。 フェリシモ猫部 神戸猫ネット
7月の譲渡会に参加する子猫

7月18日

 山梨県内で、2013年度(2013.4月~2014.3月)に殺処分されたの犬と猫の合計数が、比較が可能な2004年度以降で最少となる1,261匹だったことが、県のまとめでわかりました。
 2013年4月から2014年3月までの間に、県の動物愛護センターなどに持ち込まれた猫の数は、前年度比362匹減の1,188匹。そのうち殺処分されたのは1,045匹と、前年度に比べて422匹減という結果になりました。これに対して犬は、保護総数が前年度より7匹多い374匹で、殺処分数も前年度比14匹増の216匹と、いずれも前年度より微増するという結果になりました。しかし犬猫トータルの殺処分数で見ると、前年度比408匹減となる1,261匹で、これは比較が可能な2004年度以降で最小とのこと。
 県では、2013年9月に施行されたばかりの改正動物愛護管理法が、殺処分数の減少に影響を及ぼしたものと見ています。特にこの法律で追加された「悪質と判断される場合は自治体が引き取りを拒否できる」という条項が、ペットの放棄を希望する飼い主への強い態度を可能にし、結果として飼育放棄に抑制的に働いたものと考えられます。
 なお県の調べによると、2013年9月~2014年3月の間で、猫の引き取り相談52件のうち14件、犬の引き取り相談44件のうち30件が、継続飼育に対する説得に応じたということです。 Source---読売新聞

7月18日

【続報】長野県小谷村の男性が6月、檻に閉じ込めた猫を川で溺れさせる様子を撮影しネット中継した問題で、長野県警は18日にも、動画を撮影した同村の男性(29)を、動物愛護法や廃棄物処理法違反などの疑いで書類送検することがわかりました。
 県警によると男性は6月29日、猫を虐待する様子を携帯電話で撮影し、動画投稿サイトで生中継した後、死骸を川辺に捨てた疑いが持たれています。動画を見た視聴者からの通報を受けた県警は今月初旬から捜査を始め、男性から任意で事情を聴いていました。 Source---中日新聞

7月16日

 7月の半ば、イギリスのランカシャー州コーンホルムにおいて、薬の副作用で動けなくなった女性を、飼い猫が助けるという出来事がありました。
 事の発端は今月の半ば、ジャネット・ローリンソンさん(48歳)が、背中の痛みを和らげるために処方されていた医療用モルヒネの副作用で動けなくなってしまったことです。一人暮らしだったため彼女を介抱してくれる者はおらず、そのまま5日間も放置状態だったといいます。この状況をピンチと察して行動を起こしたのが、ジャネットさんの飼い猫で、今年で2歳になるオス猫の「スリンキーマリンキィ」(Slinky Malinki)。普段の彼はよそよそしく、積極的に他人には近づかないタイプでしたが、このときばかりは別でした。隣家に忍び込んで窓を叩いたり、何とか注意を引くために、犬にちょっかいを出すという大胆不敵な行動にまで走ったといいます。
 猫の異常な行動に気づいた隣人のメルとスティーヴンのシャープ夫妻は、早速ジャネットさんの家を訪れ、昏倒していた彼女を救出。スリンキーの機転のおかげで一命を取り留めたジャネットさんは、命の「恩猫」である彼に感謝し、ロンドンで開催される猫専門の保護団体「Cats Protection」が主催する「National Cat Awards」にエントリーすることを決めました。なおこの出来事があってからスリンキーは、事あるごとにジャネットさんの手や足に触れ、まるで意識があるかどうかを確認するかのような様子を見せるようになったとのこと。 Source---Daily Mail Online
機転を利かせて飼い主の危機を救った黒猫「スリンキーマリンキィ」

7月11日

 購入することで、間接的に犬や猫の殺処分減少に貢献できるコーヒー、「バディコーヒー」が話題です。
 このコーヒーは株式会社「ビルテック」が販売しているもので、売り上げの一部が自動的に犬猫の里親募集や保護シェルターの設立といった活動に当てられるというもの。またコーヒーのパッケージには、犬猫の殺処分や里親制度についてのメッセージが書かれており、それ自体が啓蒙につながるという工夫がなされています。
 コーヒーのフレーバーにはブルーベリー、ハイビスカス、バニラ、キャラメルがあり、毎月好きなフレーバーを選べる「BuddyフレーバーコーヒーMONTHLY」といった買い方も可。詳細は公式サイトから。 Buddy
犬や猫の殺処分減少に貢献できる「バディコーヒー」

7月7日

 7月7日18:00より、動物好きのアーティストや専門家たちが参加する「いぬねこなかまフェス2014」のチケット先行発売がスタートします。
 「いぬねこなかまフェス2014」は、9月20日~26日の「動物愛護週間」を前に、私たちが動物たちのためにできることを学び、考え、表現をするためのチャリティイベント。当日は、獣医師によるセミナー、動物愛護に関するディスカッション、動物を愛するアーティストによるコンサートなどが行われる予定です。
 主催は都内で犬や猫の保護活動を行っている「ミグノンプラン」で、収益の一部は活動費に当てられるとのこと。開催日は9月16日で場所は東京の渋谷公会堂。チケットの先行発売は7月7日18:00から13日まで、ミグノンプランの取締役も務める糸井重里氏のサイト「ほぼ日 ミグノンプラン」で行われます。なお、先行発売後の一般発売は7月27日から。 ほぼ日・ミグノンプラン

7月6日

 6月下旬、猫を生きたまま川に沈める虐待動画がネット上で中継された事件で、長野県警は動画を撮影したとみられる同県小谷村の男性に対し、任意で事情聴取を行いました。
 事件があったのは6月29日。檻に閉じ込めた白猫を川に沈める様子が、動画投稿サイト「ニコニコ動画」において中継されました。動画は全部で16分に及び、これを見た視聴者が県警に通報。事態を大きく見た県警は今月に入ってから男性に対して事情聴取を行い、動画を撮影したと見られる携帯電話を押収するなどして、男性を動物愛護法違反の疑いで調査していく予定です。 Source---中日新聞プラス

7月3日

 茨城県は2日、2013年度に県内で殺処分された犬と猫の数が、それぞれ過去最少になったと発表しました。
 県によると、2013年度(2013.4月~2014.3月)に収容された犬の数は3,155匹、猫は3,038匹で、殺処分数は犬が前年度より1,019匹減の2,158匹、猫が424匹減の2,773匹とのこと。
 県は今秋から、殺処分ゼロに向けた取り組み計画を策定し、犬の殺処分数が2012年度まで8年連続で全国ワースト1位という汚名を返上していく予定です。

7月3日

 和歌山駅では2日、和歌山電鉄貴志川線・伊太祈曽駅の猫駅長「ニタマ」が神職の姿で登場し、貴志川線の存続を祈願しました。
 来る2016年、県などによる和歌山電鉄への運行支援が終了するため、電鉄を代表するニタマ駅長は「足」にご利益があるとされる足守神社の「あしがみさん」に、貴志川線が今後も地域の「足」として末永く運行することを願掛けしました。またこの日は、サッカー関西1部リーグ「アルテリーヴォ和歌山」の選手も集合してJリーグ昇格や天皇杯での勝利を祈願。ホームのフェンスを絵馬掛けに見立て、ニタマ駅長と共に願い事を記した特製のワラジ絵馬を結びつけました。 ニタマ Source---産経ニュース
和歌山駅で願掛けをするニタマ駅長

7月1日

  ドワンゴの運営する「ニコニコ動画」において、猫を殺す目的で川に沈める様子がユーザーによって生中継され、批判が噴出しています。
 生中継を行ったのは、「ぷりお」というユーザーネームの男性。2014年6月29日15時ごろ、「悪さをする猫を処分します」という説明文が書かれた動画で、檻に入れた白い猫を川の浅瀬に沈める様子を生中継しました。動画内では、猫が溺死する様子まではなかったものの、男は猫を浅瀬に放置したまま車に乗り込んで帰宅。視聴者からの批判に対しては「動物だって命だからあんまり殺したくねえけど、おれの古民家に来て、屋根裏来て悪さして、昼飯のスパゲティなりそうめんなりを散らかして、野生で病気持ってる猫がよう、家の中に入ってきて飯とか漁られるとこっちが困るんだよ」と、自分の行為を正当化しました。
 動物愛護法では「愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処する」と定められており、環境省の担当者によるとこの行為は「みだりに傷つける行為」に該当する可能性があるとのこと。怒りの収まらない視聴者や動物愛好家たちからは、「頭おかしいと思う」、「絶対許せない」、「早く特定しろ」といった辛らつな批判が噴出しており、しばらくの間ほとぼりは冷めそうにありません。 Source---JCASTニュース
浅瀬に沈められた白猫