11月26日
イギリス南西端・コーンウォールで、散弾銃で撃たれて瀕死の状態だった猫が、8ヶ月のリハビリを経て新たな里親の元に引き取られていきました。奇跡の回復を遂げたのは、「ターゲット」と名付けられたオスの黒猫。今年の3月、道路わきで動けない状態だったところを救助され、地元の病院「Hayle Veterinary Surgery」へ担ぎ込まれました。診察した医師によると、体の中には40個近い散弾が残されており、少なくとも2回以上撃たれた形跡があったとのこと。しかしターゲットの回復力は目覚ましく、2週間近く何も食べず、また複数個所の骨折があったにもかかわらず、徐々に体力を回復していったといいます。
その後のリハビリは、手術を担当したスティーヴ・ワイアット医師の家で約8ヶ月間行われました。そして今月、満を持して里親の募集を掛けたところ、Facebookを通じて400人近い希望者が殺到。一時は死の淵をさまよったターゲットでしたが、このたびめでたく新しい家庭へと引き取られていきました。なおワイアット医師によると、ターゲットは非常に人懐こくて愛らしい性格だそうです。 Source---Cornishman
11月25日
24日、2016年にブラジルのリオデジャネイロで開催されるオリンピックのマスコットが発表され、黄色い猫のようなキャラクターであることが判明しました。名前がまだないこのキャラクターは、猫の顔に猿と鳥が合体したような、何とも不思議な容姿をしており、多様な動物を表現しているといいます。名前の候補はオバ(Oba)、ティバ(Tiba)、トーキ(Tuque)、ヴィニシウス(Vinicius)で、一般投票を経て12月14日に発表される予定です。また同時にお披露目となったパラリンピックのマスコットは、モップのような頭をしており、こちらは植物を表現しているとか。 Source---Mainichi Daily News
11月24日
ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)は、2014年度の「キャットオブザイヤー」として、セラピーキャットの「スタッドリー」(Studley)を選出しました。スタッドリーは、長い毛並みとオッドアイ(左右の目の色が違う)が特徴のオス猫。2006年、ガリガリの状態で餓死寸前だったところを、ワシントンの動物保護団体に救助され、その後キースとパムのフィリップス夫妻の元へ引き取られました。
すっかり元気を取り戻したスタッドリーは、その美しい容姿と陽気な性格で徐々に人々を魅了するようになります。彼の人心を虜(とりこ)にする特殊な能力に目を付けたパムさんは、地元の病院が募集していたアニマルセラピープログラムにスタッドリーを参加させることを決意しました。
50時間に及ぶの基礎トレーニングと厳正なる選別を経て、晴れてセラピーキャットとなったスタッドリーは、30頭近くいるセラピーアニマルの中では唯一の猫。約8年間にわたり、地元病院の精神病棟患者に多大なる癒しを与えてきたことが評価され、めでたく今年度の「ASPCAキャットオブザイヤー」に選出されました。 ASPCA BLOG Studley(Facebook)
11月14日
クラウドファンディングを仲介する「KICKSTARTER」では、猫の動きに合わせて逃げ回る近未来型おもちゃ「マウサー」(Mousr)の開発資金を募集中です。「マウサー」はイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の学生たちが開発中の猫用電子おもちゃ。市販のおもちゃとの最大の違いは、猫の動きをおもちゃ自身が感知し、猫の興奮を呼び覚ますような動き方をする点だといいます。この自律性を実現するため、おもちゃは360度の視野をもち、猫がどこにいても検知できるようにしたとか。また使えば使うほど猫の動き方を学習し、より刺激的な逃げ方をするようになるといいます。
目下の目標は、2014年12月6日までに10万ドル集めること。もし実現すれば、2015年の10月までには完成にこぎつけたいと意気込んでいます。出資金額は1ドルから。 Mousr: The robotic mouse that plays with your cat Source---KICKSTARTER
11月14日
タイの立法議会は12日、犬や猫の盗難や虐待の温床となっていた、「犬肉・猫肉売買」を禁止する法案を可決しました。水曜日、議会の外には法案の可決を呼びかけたセレブたちが集まり、世界中から募った11万4千にも及ぶ署名を議員に提出。国際的なプレッシャーを受けたタイの議会は、かねてから問題視されていた犬肉・猫肉の売買を禁止し、同時に動物を生きたままエサとして与える「ライブフィーディング」など、20の行為を違法化しました。タイにおける犬食は、犬の盗難や虐待を助長するということで、イギリスの動物保護団体「SoiDogFoundation」などが中心となって批判を続けていた問題です。今回の法案成立により、密売業者たちが悪用していた法の抜け穴が埋められ、取り締まりが強化されることが期待されます。 Source---Independent Online
11月7日
神奈川県警生活経済課は6日、ペット用の医薬品を無許可で販売したとして、横浜市港北区の獣医師・中野孝雄容疑者(60)ら3人を、薬事法違反の疑いで逮捕しました。逮捕されたのは、港北区鳥山町にある「三和犬猫病院」で院長を務める中野容疑者のほか、同病院に勤務する女性獣医師(後に不起訴)、および看護担当の女性(後に不起訴)。県警の発表によると中野容疑者らは、知り合いのブリーダーに対して薬を大量に仕入れたことを宣伝。ファクスで注文を受けて宅配便で発送していたといいます。また帳簿に記載されているだけでも、2013年1月~14年6月の期間、延べ約2200人に対し、約7500万円の売り上げがあったとのこと。
薬事法の規定によると、獣医師が診察なしで薬を出した場合、それは「処方」ではなく「販売」に該当するため、都道府県の許可が必要になるとされています。 Source---YOMIURI ONLINE
11月3日
「こにゃん市」で有名な滋賀県は、犬の殺処分数が大幅減を実現したのに対し、猫の殺処分数がなかなか減らないことに頭を悩ませています。生活衛生課によると、2013年度(2013.4~2014.3)における猫の収容数は1,333匹で、そのうち9割を超える1,225匹を殺処分したとのこと。さらに殺処分を余儀なくされた1,225匹のうち、子猫が占める割合は8割を超える1,052匹だったといいます。犬の殺処分数がここ10年間で約8割減っているのに対し、猫のそれは3割減と低調気味。猫の処分数がなかなか減らない理由として、県動物保護管理センターは「つないで飼う義務がなく、飼い猫と野良猫の区別が難しい。繁殖力も高く、かわいいからとつい餌をやる人がいることも一因」と話しています。
猫の殺処分減少のための取り組みとして、県では4年前に「猫と共に生きるためのガイドライン」を策定。猫の完全室内飼いと同時に「地域猫活動」の奨励を開始しました。また県動物保護管理センターでは2010年から不妊去勢手術を積極的に行っています。しかし難関も多く、同センターの山路美晴次長は「地域猫の取り組みを始めると一時的に野良猫は減るが、よその猫が来て再び元に戻る場合もある。自治会などで継続的に不妊去勢手術を行うなど、多くの人に関心を持ってほしい」と、問題解決の難しさを語っています。 Source---京都新聞
11月1日
精神疾患の一つである「統合失調症」に関し、患者の約20%は、猫の糞中にも含まれる「トキソプラズマ原虫」によって引き起こされている可能性があるとの推計が出されました。調査を行ったのはペンシルベニア獣医大学のゲイリー・スミス教授。教授の試算によると、統合失調症患者のうち、なんと21.4%もの人がトキソプラズマへの感染が引き金になっているとのこと。トキソプラズマと統合失調症の関連性に関しては、いまだに明白な結論は出ていないものの、スミス教授は原虫への感染予防が、統合失調症発症予防につながるという可能性を、真剣に検討した方がよい段階に入っていると述べています。なおトキソプラズマは、汚染された土壌や生の豚肉のほか、猫の糞中にオーシストという形で含まれているため、ペットとして猫を飼育している家庭においても、全く無関係な話ではありません。 Source---Mail Online
11月1日
今年の8月、アメリカ・テネシー州ナッシュビルの道路脇で発見された巨漢猫「キングレオ」(King Leo)が、10月29日(水)に死んでいたことがわかりました。「キングレオ」は推定10歳のメインクーン。発見時の体重は13.5キロもあったといいます。その後縁あって、医療関係の仕事に就くラティーシャ・ランプリィさん宅に引き取られ、ダイエット計画が進められていました。減量自体は順調で、9月8日の時点では9.5キロ、そして10月3日の時点では8.7キロまで減っていたといいます。しかし10月29日の水曜、腸炎と膵臓の障害を発症し、懸命の治療もむなしく虹の橋を渡りました。減量計画と急死の関連性は明確ではないものの、ダイエット中のデブ猫が突然死んでしまうという出来事は、2012年5月の「ミャオ」、2014年9月の「リトル・デュード」など、いささか多いように思われます。 Source---Mail Online