猫の行動・その理由は?
猫は新品の家具だろうが壁紙だろうが、飼い主の気持ちにお構いく、爪を立ててガリガリと傷をつけたがります。この行動の最大の理由は薄い層状になっている爪をはがすことで、常に新しい爪を出しておきたいという生理的な欲求です。爪とぎをする理由は、大小含めるとおおむね以下のようなものです。
猫が爪をとぐ理由
- 古くなった爪の外層を取り除いている。
- 爪で対象物に傷をつけ、肉球に存在する「臭腺」(しゅうせん)から発せられる自分の臭いをこすりつけることで、縄張りを主張している。
- クマと同じように、爪で対象を傷つけてマーキングしている。
- 自己顕示のためのパフォーマンス。野外の猫を観察したところ、他の猫が目の前にいるときの方が、爪とぎの頻度が高くなる(Bradshaw, 1992)。
- 他の猫とのケンカに巻き込まれたときの為に、「武器」の整備をしている。
- 大きな犬などの危険な外敵に出くわしたとき、あらかじめ爪をといであると木に登りやすい。
- 背伸びを兼ねてストレッチしている。
- ストレスを感じたときの転位行動。例えば、飼い主に構ってもらえない猫が腹立ち紛れにガリガリと壁を引っかくなど。
- 飼い主の関心を求めている。
猫に好まれる爪とぎの条件
- 立てたとき、最低30センチメートルの高さがある
- 安定感があり、体重を掛けても動かない
- 節目が縦方向
- ひっかかりがよい
- マタタビなどのにおいつき