猫の行動・その理由は?
猫は明け方や夕方になると、訳もなく妙にテンションが上がり、部屋の中を飛び回ることがあります。こうした「ナイトタイムクレイジー」(Night Time Crazy)の理由としては、明け方や夕方の薄暗い環境の中では、夜目(よるめ)の効かない鳥などの獲物を捕らえやすいので、狩猟本能が目覚める、という説が挙げられます。
猫の目には「タペタム層」という、ほんのわずかな光を増幅する特殊な層があり、人間の1/6の光量でも対象を見分けることが出来るといわれています。薄暗い環境は、私たち人間を何となく陰鬱(いんうつ)な気分にさせますが、薄暗い中でも物をはっきりと見ることの出来る猫にとっては、関係ないという訳ですね。
逆に雨の日になると猫がおとなしくなるのは、獲物となる小動物が巣穴に閉じこもって出てこないので、探し回っても無駄だと本能が知っているからです。中には一日20時間(!)もゴロゴロと寝ている猫もいるとか・・。
猫の目には「タペタム層」という、ほんのわずかな光を増幅する特殊な層があり、人間の1/6の光量でも対象を見分けることが出来るといわれています。薄暗い環境は、私たち人間を何となく陰鬱(いんうつ)な気分にさせますが、薄暗い中でも物をはっきりと見ることの出来る猫にとっては、関係ないという訳ですね。
逆に雨の日になると猫がおとなしくなるのは、獲物となる小動物が巣穴に閉じこもって出てこないので、探し回っても無駄だと本能が知っているからです。中には一日20時間(!)もゴロゴロと寝ている猫もいるとか・・。
- 薄明薄暮性
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薄明薄暮性(はくめいはくぼせい, crepuscular)とは、主として薄明(明け方と薄暮)の間に活発になる生き物の行動様式です。
通常「夜行性動物」であると言われる多くの動物が、実際には「薄明薄暮性動物」であるケースも多々あります。暑い地域などにおける薄明薄暮性は、日中の暑さを避けつつ、わずかな自然光を利用しながら活動するという意味において、一石二鳥の生活様式と言えるでしょう。
薄明薄暮性の哺乳類としては、レッサーパンダ、ネコ、イヌ、シカ、ヘラジカ、ウサギ、チンチラ、フェレット、モルモット、ハムスター、ネズミ、スカンク、クマネズミ、カピバラなどが挙げられます。また薄明薄暮性の鳥類は、アメリカヨタカ、エントツアマツバメ、アメリカヤマシギ、コモンクイナなどです。
猫の生活リズム
2013年に行われた実験で、猫は人間の生活リズムに合わせて昼光性になってくれることが分かりました。実験では、10匹の猫が5匹ずつのグループに分けられ、それぞれが違った環境内に置かれました。一方は「80~100平方メートルの家+20~40平方メートルの庭に8:00~9:00の間だけ出られる」という人と共生するときに近い環境。そして他方は「200~250平方メートルの家+2000~2500平方メートルの庭にいつでも出られる+21:00~8:00の間は外で過ごす」という野生で暮らしているときに近い環境です。
その結果、「人と共生」グループの猫は「明るい時間帯の活動が多い」という傾向を見せたのに対し、「野良」グループの猫は「暗い時間帯の活動が多い」という傾向を見せたといいます。また後者には、明確な日内リズムが見られたとも。 Daily rhythm of total activity pattern in domestic cats こうした結果から、猫は人間の住居のような狭い空間に入れられて行動を制限されても、それなりに合わせてくれることが明らかになりました。本来は暗くなってから本領を発揮するはずの猫が、飼い主の就寝時間に合わせて添い寝してくれるのは、彼らに柔軟性があるからなのです。
その結果、「人と共生」グループの猫は「明るい時間帯の活動が多い」という傾向を見せたのに対し、「野良」グループの猫は「暗い時間帯の活動が多い」という傾向を見せたといいます。また後者には、明確な日内リズムが見られたとも。 Daily rhythm of total activity pattern in domestic cats こうした結果から、猫は人間の住居のような狭い空間に入れられて行動を制限されても、それなりに合わせてくれることが明らかになりました。本来は暗くなってから本領を発揮するはずの猫が、飼い主の就寝時間に合わせて添い寝してくれるのは、彼らに柔軟性があるからなのです。