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ピーターボールド

 猫の品種の1つ「ピーターボールド」に関する基本情報です。この猫はいったい、いつどこで生まれたのでしょうか?歴史や特徴を写真や動画とともに見ていきましょう!

ピーターボールドの基本情報

ピーターボールド 写真:Peterbald
  • 原産
    ロシア

  • 無毛~短毛
  • 公認
    TICA, WCF, etc
猫の購入や繁殖の前に  現在猫の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている猫がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また猫を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 猫の購入・入手方法 猫を選ぶときの注意 ペットショップで猫を買う前に

ピーターボールドの歴史・ルーツ

 ピーターボールドはヘアレスで知られるドンスコイオリエンタルショートヘアーの交配によって生まれた新種です。
 1994年、ロシアのサンクトペテルブルグに住むネコ科動物研究家、オルガ・マロノワ氏が、ドンスコイ(オス)とオリエンタルショートヘアー(メス)を実験的に交配しました。結果、4匹の子猫が生まれ、この血脈が今日のピーターボールドに受け継がれています。
 1996年、ロシアの品種登録団体であるSFF(Russian Selectional Feline Federation)に公認された後はTICA(1997)、およびWCF(2003)でも相次いで公認されました。近年は長いマズル、大きくて離れた耳、平らな頬骨、エレガントな体と長い足が好まれており、オリエンタルやシャムとの交配が広く行われています。一方2005年以降、シャムの長毛種バリニーズオリエンタルの長毛種との交配は禁止されているようです。ちなみに品種名は、サンクトペテルブルグ(St.Petersburg)で生まれた無毛(bald)の猫という意味の造語です。
 ドンスコイ、およびドンスコイから派生したピーターボールドの血に含まれる無毛の優性遺伝子は、外胚葉形成不全の原因になるとされ、歯牙の形成異常や乳汁分泌障害の原因になる可能性も示唆されています。

ピーターボールドの特徴・性格

 ピーターボールドの特徴は被毛です。被毛の生え方によって「ボールド」と「ヘアリー」に2分され、ボールドはさらに「ウルトラボールド」、「フロック/シャモア」、「ベロア」の3種、そしてヘアリーは「ブラッシュ」と「ストレート」の2種に細分されます。この中で終生体毛が生えないのは「ウルトラボールド」のみです。
 ピーターボールドの性格は、遊び好きで活発です。非常に人懐こく社交的で、飼い主のことを部屋中ついてまわることもあります。人間のほか他の猫や犬、赤ん坊などともうまく共生できます。

ピーターボールドのお手入れ・注意点

 ピーターボールドのお手入れは、皮脂を吸収する体毛が少ないため、定期的な入浴が必要となります。また直射日光に弱いため、日中の外出には日焼け止めを塗ったり服を着せるなどの特別な注意が必要です。

ピーターボールドの動画

 以下でご紹介するのはピーターボールドの歴史や特徴を解説した動画です。英語ですが、内容は上で述べたものとほぼ同じです。
 通常の猫よりもやや体温が高く、40度近くあります。犬のように愛情深く、また忠実だといいます。体表の皮脂は汚れやすいので、適宜、濡れたタオルで体を拭いてあげることが必要です。
元動画は→こちら