シャンティリーの基本情報
写真:Jennie Kondo
- 原産
アメリカ - 毛
ミディアム - 体重
2.5~5.5kg - 公認
ACA
シャンティリーの歴史・ルーツ
シャンティリーの来歴は複雑ですが、大きく分けて3段階に分かれます。
1、 ジェニー・ロビンソンによるブリーディング
1967年頃、ニューヨークでブリーダーをしていたジェニー・ロビンソンは、不動産のセールにおまけでついてきた2匹の猫を入手しました。トーマス(推定18ヶ月・オス)とシャーリー(推定6ヶ月・メス)と名づけられたこの2匹は、セミロングでチョコレート色の被毛と金色の目をもち、どことなくバーミーズを想起させる外観だったといいます。その後1969年、2匹の間に6匹の子猫が生まれましたが、全て親と同じチョコレート色の被毛をもっていました。1970年代前半、彼女はこれらの猫をACAに「フォーリン・ロングヘアー」(Foreign Longhairs)として登録します。
2、 シギュン・ランドによるブリーディング
フロリダでバーミーズのブリーダーをしていたシギュン・ランドは、ジェニー・ロビンソンから数匹の子猫を譲り受け、ブリーディングを引き継ぎました。彼女は「フォーリン・ロングヘアー」という名称がありふれているという理由により、エレガントの代名詞だった「ティファニー・シアター」から名前を取り「ティファニー」(Tiffany)という名に変更します。しかしティファニーはその後、登録頭数が無いことから一時品種としての記録を抹消され、絶滅の危機に瀕してしまいます。
3、 トレイシー・オラースによるブリーディング
1973年、カナダのとある地主の元へ素性の知れないチョコレート色のネコが迷い込んできて、同じ被毛を持つ子猫を生みました。セミロングでチョコレート色の被毛と金色の目をもつこれらの子猫はカナダのブリーダーに引き渡されます。その後、カナダ人ブリーダーで当時TCAの長を務めていたトレイシー・オラースが、絶滅しかかっていたティファニーの存続にこれらの猫を用い、結果1980年代後半になって再興します。そして1992年、Tiffanie(エイジアングループの一種)という紛らわしい品種がイギリスで誕生したことを受け、混乱しないよう「シャンティリー」(Chantilly)という名に変更されました。また彼女はこの猫の祖先を、イギリス人ブリーダーがアンゴラタイプの猫を繁殖させようと、アンゴラとアビシニアン、ハバナブラウンなどを交配させた結果生まれた子猫ではないかと推察しています。
そして現在
同じ品種でありながら3つの名前を与えられた歴史を持つシャンティリーは、いまだに呼び方が混乱しています。時に「シャンティリー」時に「ティファニー」、時に「シャンティリー・ティファニー」とまちまちです。生誕から50年近くたちますが、いまだに頭数の少ないレア品種として扱われます。
1、 ジェニー・ロビンソンによるブリーディング
1967年頃、ニューヨークでブリーダーをしていたジェニー・ロビンソンは、不動産のセールにおまけでついてきた2匹の猫を入手しました。トーマス(推定18ヶ月・オス)とシャーリー(推定6ヶ月・メス)と名づけられたこの2匹は、セミロングでチョコレート色の被毛と金色の目をもち、どことなくバーミーズを想起させる外観だったといいます。その後1969年、2匹の間に6匹の子猫が生まれましたが、全て親と同じチョコレート色の被毛をもっていました。1970年代前半、彼女はこれらの猫をACAに「フォーリン・ロングヘアー」(Foreign Longhairs)として登録します。
2、 シギュン・ランドによるブリーディング
フロリダでバーミーズのブリーダーをしていたシギュン・ランドは、ジェニー・ロビンソンから数匹の子猫を譲り受け、ブリーディングを引き継ぎました。彼女は「フォーリン・ロングヘアー」という名称がありふれているという理由により、エレガントの代名詞だった「ティファニー・シアター」から名前を取り「ティファニー」(Tiffany)という名に変更します。しかしティファニーはその後、登録頭数が無いことから一時品種としての記録を抹消され、絶滅の危機に瀕してしまいます。
3、 トレイシー・オラースによるブリーディング
1973年、カナダのとある地主の元へ素性の知れないチョコレート色のネコが迷い込んできて、同じ被毛を持つ子猫を生みました。セミロングでチョコレート色の被毛と金色の目をもつこれらの子猫はカナダのブリーダーに引き渡されます。その後、カナダ人ブリーダーで当時TCAの長を務めていたトレイシー・オラースが、絶滅しかかっていたティファニーの存続にこれらの猫を用い、結果1980年代後半になって再興します。そして1992年、Tiffanie(エイジアングループの一種)という紛らわしい品種がイギリスで誕生したことを受け、混乱しないよう「シャンティリー」(Chantilly)という名に変更されました。また彼女はこの猫の祖先を、イギリス人ブリーダーがアンゴラタイプの猫を繁殖させようと、アンゴラとアビシニアン、ハバナブラウンなどを交配させた結果生まれた子猫ではないかと推察しています。
そして現在
同じ品種でありながら3つの名前を与えられた歴史を持つシャンティリーは、いまだに呼び方が混乱しています。時に「シャンティリー」時に「ティファニー」、時に「シャンティリー・ティファニー」とまちまちです。生誕から50年近くたちますが、いまだに頭数の少ないレア品種として扱われます。
シャンティリーの特徴・性格
シャンティリーの特徴はセミロングの美しい被毛で、アンダーコートがなく抜け毛が少ないことで知られています。当初はチョコレートブラウンのみでしたが、現在はブラック、シナモン、ブルー、ライラック、フォーンが認められるようになりました。パターンにはマックレル(サバ)、ティックド、スポッティドタビーなどがあります。目の色はゴールドから深い黄色までいろいろです。優美な被毛が完成するまでには2~3年を要するといわれ、後ろ足の毛はペチコートとも呼ばれます。
シャンティリーの性格は、穏やかで賢く、適度に活動的です。寂しがりなので長時間一人ぼっちにするのは避けたほうがよいでしょう。小鳥お思わせるようなか細い声でなくことから「さえずる猫」とも言われ、一部の猫ファンを魅了しています。
シャンティリーの性格は、穏やかで賢く、適度に活動的です。寂しがりなので長時間一人ぼっちにするのは避けたほうがよいでしょう。小鳥お思わせるようなか細い声でなくことから「さえずる猫」とも言われ、一部の猫ファンを魅了しています。
シャンティリーのお手入れ・注意点
シャンティリーのお手入れは、耳垢がたまりやすいので房毛をかきわけて定期的に耳のチェックをするほかは、週に1回程度のブラッシングで十分でしょう。
シャンティリーの動画
以下でご紹介するのはシャンティリーの歴史や特徴を解説した動画です。英語ですが、内容はおおむね上で説明したことと同じです。
高い頬骨と大きな楕円の目はスーパーモデルとも形容され、また見事なチョコレート色の被毛は「Chocoholic's Delight」(チョコ好きの喜び)と呼ばれます。目の色は年齢とともに濃くなるようです。ストレスから過剰なグルーミングに走りやすいので要注意です。
高い頬骨と大きな楕円の目はスーパーモデルとも形容され、また見事なチョコレート色の被毛は「Chocoholic's Delight」(チョコ好きの喜び)と呼ばれます。目の色は年齢とともに濃くなるようです。ストレスから過剰なグルーミングに走りやすいので要注意です。