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エイジアン

 猫の品種の1つ「エイジアン」に関する基本情報です。この猫はいったい、いつどこで生まれたのでしょうか?歴史や特徴を写真や動画とともに見ていきましょう!

エイジアンの基本情報

エイジアン 写真:YouTube
  • 原産
    イギリス

  • 短毛~セミロング
  • 公認
    GCCF
猫の購入や繁殖の前に  現在猫の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている猫がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また猫を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 猫の購入・入手方法 猫を選ぶときの注意 ペットショップで猫を買う前に

エイジアンの歴史・ルーツ

 1981年、オスのチンチラ(ペルシアの一種)とメスのバーミーズとの間に偶然生まれた4匹の子猫が、現在エイジアングループ(バーミラ・セルフ・スモーク・タビー・ティファニー)と呼ばれている猫の源流です。
 品種の確立にはロシアンブルーのブリーダーとして名が通っていたミランダ・フォン・キルヒベルク女史の功績があります。女史はブラウン以外のバーミーズを独立した一つの品種として確立しようと画策し、バーミーズのブリーダー、遺伝学者、イギリス国内で品種登録を行うGCCFのアドバイザーなどの助力を得て、先述した4匹の子猫(Galatea・Gemma・Gisella・Gabriella)を元にブリーディングを開始しました。ここからまず生みだされたのがバーミラで、このバーミラを元にして他の亜種が作出され、現在のエイジアングループを形成しています。
 1997年、女史の他界を機に「The Asian Cat Association」(エイジアン協会)が結成され、2001年にはGCCFへの加盟が認められています。

エイジアンの特徴・性格

 エイジアンの特徴は、筋肉質で引き締まったボディ、広くて丸みを帯びた胸部、スレンダーな足、中程度の長さのストレートなしっぽ、イエローの目などです。被毛の色やパターンに応じて以下のような亜種が設定されています。
  • バーミラ(Burmilla)シルバー、もしくは淡いクリーム色の地色で、毛先1/2~1/4程度に違う色(ブラックやライラック)が混じっている。
  • セルフ(Self)一本の毛に、他の色が混じらない単一色(ブルー、チョコレート、ライラック、レッドなど)。ブラックは「ボンベイ」と呼ばれる。
  • スモーク(Smoke)黒いトップコートの半分程度の長さでシルバーのアンダーコートが密生し、体にスモークがかかったような色合いを見せる。
  • タビー(Tabby)ティックド(一本の毛に複数色)、マックレル(サバ模様)、スポット(斑点)、クラシックという4つのサブクラスに分かれる。
  • ティファニー(Tiffanie)セミロングヘアで色や模様は問わない。「エイジアン・セミロングヘア」とも呼ばれる。
 エイジアンの性格は、愛情深く、冒険好きで家の中を探検するのが大好きです。自動車やトラックなどのノイズが嫌いですので、都会よりも田舎暮らしが向いているでしょう。声が大きく、またよく鳴くため、頻繁にかまってあげられる飼い主が理想です。

エイジアンのお手入れ・注意点

 エイジアンのお手入れは、なでているだけで自然と光沢が出てきます。ネルの布などで体をこすってもよいでしょう。

エイジアンの動画

 以下でご紹介するのはエイジアン(バーミラ)の歴史や特徴を解説した動画です。英語ですが、内容はおおむね上で説明したことと同じです。
 1981年から97年の間に、4つの亜種全てが国際的に認定されました。アイシャドーをほどこしたような目元や口元は、見るものを魅惑します。健康面では腎臓結石や低カリウム血性ミオパチーを発症しやすいので要注意です。
元動画は→こちら