作品の基本情報
作品解説
「猫身八毛意」(みょうみはっけい)は「近江八景」(おうみはっけい)をパロディ化したうちわ絵の一つです。八景には「八毛意」という字が当てられ、図柄にはそれぞれ違った毛色の八匹の猫が登場します。
そもそも「近江八景」とは、現在の滋賀県に当たる「近江国」(おうみのくに)にみられた優れた8つの風景で、江戸後期の浮世絵師・歌川広重が錦絵として描いたことでも有名です。具体的には以下。
そもそも「近江八景」とは、現在の滋賀県に当たる「近江国」(おうみのくに)にみられた優れた8つの風景で、江戸後期の浮世絵師・歌川広重が錦絵として描いたことでも有名です。具体的には以下。
近江八景
- 石山秋月(いしやまのあきのつき)~石山寺
- 勢多夕照(せたのせきしょう)~瀬田の唐橋
- 粟津晴嵐(あわづのせいらん)~粟津原
- 矢橋帰帆(やばせのきはん)~矢橋
- 三井晩鐘(みいのばんしょう)~三井寺(園城寺)
- 唐崎夜雨(からさきのやう)~唐崎神社
- 堅田落雁(かたたのらくがん)~浮御堂
- 比良暮雪(ひらのぼせつ)~ 比良山系
猫身八毛意・絵とダジャレの照合図
- いしやまのあきのつき(1)→ぶちなまのあじのすき(生の鯵をほおばるブチ猫)
- せたのせきしょう(2)→へたなちくしょう(ネズミを取り逃がしてくやしがる)
- あわづのせいらん(3)→なまずにじょうだん(ナマズに冗談を言っている)
- やばせのきはん(4)→赤毛のじまん(浴衣をはだけて赤毛を自慢する)
- みいのばんしょう(5)→三毛のばんしょう(盤将棋を楽しむ三毛猫2匹)
- かたたのらくがん(6)→またたびらくがん(またたび入りの落雁)