猫の特性・その理由は?

猫が水を嫌う理由
- 体温を奪われたくない
- 被毛が水をはじかず、べたっとする
水が好きな猫はいる?
猫の中でもターキッシュバンと呼ばれる品種は、比較的水を怖がらないと言われています。しかしこの風説は、どうやらかなり伝言ゲーム的な要素を含んでいるようです。
1963年、ターキッシュバンの作出者であるローラ・ラッシントン女史は、マスコミに対して「トルコからイギリスに帰国する途中、あまりにも暑かったので車を止めて川に足を浸していると、後部座席に乗せていた猫がやってきて、楽しそうに水浴びを始めた」というエピソードを語っています。さらに後日談として、「イギリスに帰国してから、熱のあった8ヶ月の子猫がお皿の水で水浴びを始めたところ、熱が下がった」と語っており、その時の証拠写真も残されています。こうした幾つかの逸話がマスコミを通じて膨らみ、「ターキッシュバン=水が好き」という風説がいつのまにか出来上がってしまったようです。 The VAN Cat Club(アーカイブ)
しかしラッシントン女史は後に掲載された記事で、「実際に猫が湖で泳いでいる場面を見たわけではない」と告白してます。ですから、そもそもターキッシュバンが水好きなのか、それとも暑いと感じたときに水浴びをする傾向があるだけなのかはよくわかっていません。面白半分でお風呂やプールに入れない方がよいでしょう。ちなみにイエネコと同じネコ科動物の「スナドリネコ」は水を恐れず、泳ぎが達者なことで有名です。こちらは映像として確認できますので、間違いないでしょう。ただし水が好きというよりは、「獲物が水の中にいるのでしょうがない」といった感じなのかもしれません。
スナドリネコ(YouTube)
1963年、ターキッシュバンの作出者であるローラ・ラッシントン女史は、マスコミに対して「トルコからイギリスに帰国する途中、あまりにも暑かったので車を止めて川に足を浸していると、後部座席に乗せていた猫がやってきて、楽しそうに水浴びを始めた」というエピソードを語っています。さらに後日談として、「イギリスに帰国してから、熱のあった8ヶ月の子猫がお皿の水で水浴びを始めたところ、熱が下がった」と語っており、その時の証拠写真も残されています。こうした幾つかの逸話がマスコミを通じて膨らみ、「ターキッシュバン=水が好き」という風説がいつのまにか出来上がってしまったようです。 The VAN Cat Club(アーカイブ)

- プーシェンボート
プーシェンボート(Poezenboot)とは、オランダ・アムステルダムにある猫の保護施設で、直訳すると「猫のボート」という意味になります。川に浮かんでいるのが大きな特徴で、1968年、アンリエット・ヴィールドという女性が、中古の荷船を改造したのが始まりと言われています。1987年からは基金が創設され、寄付金が活動費に当てられるようになりました。現在では、一種の観光名所になっているそうです。なお、保護されている猫たちは川面を見つめて日向ぼっこはするものの、中に飛び込むことはありませんので、「泳ぐ猫」の姿は期待しない方がよいでしょう。De Poezenboot