猫の言葉・気持ちが表れる状況
猫が毛を逆立(さかだ)てて牙を見せ、「シャー!」という音を出しています。さて、この時の猫の気持ちは?
猫の言葉・気持ちの解説
毛を逆立てるのは、自分の体を大きく、強く見せるためで、耳を後方に倒しているのは、ケンカをした時、かみつかれて怪我(けが)をしないようするためです。犬歯(けんし)を見せているのは、攻撃する気満々という意思表示で、すなわち「怒っているんだぞ!」という感情を全身で表現していると言えます。
ちなみに、猫が威嚇するときに出す「シャー!」という音(hissing)は、相手に怒りの感情を伝える猫特有の音声言語であり、犬で言う「ウ~ッ!」といううなり声に相当します。飼い主が猫をしかりつけるとき、この音をまねして「シッ!」と大声を出すと、「今、怒られている!」というメッセージがすぐに伝わり、しつけをする際には効果的です。