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ネベロング

 猫の品種の1つ「ネベロング」に関する基本情報です。この猫はいったい、いつどこで生まれたのでしょうか?歴史や特徴を写真や動画とともに見ていきましょう!

ネベロングの基本情報

ネベロング 写真:Nebelung
  • 原産
    アメリカ

  • セミロング~ロング
  • 公認
    TICA, AFCA, WCF
猫の購入や繁殖の前に  現在猫の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている猫がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また猫を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 猫の購入・入手方法 猫を選ぶときの注意 ペットショップで猫を買う前に

ネベロングの歴史・ルーツ

 ネベロングはセミロングヘアーのロシアンブルーで、その誕生は1984年に遡ります。
 1984年、コロラド州デンバーに暮らすコーラ・コブという女性が飼っていた「エルザ」という名の黒の短毛メス猫と、アンゴラに似た黒の長毛オス猫との間に6匹の子猫が生まれました。しかしその内、なぜか1匹だけがブルーのロングヘアーだったといいます。彼女はこの足もしっぽも体も全てが長い猫に、中世ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」の登場人物になぞらえて「ジークフリート 」(Siegfried)と名づけました。その5ヵ月後、エルザは再び別のブルーのオス猫との間に7匹の子猫を出産しましたが、その中の1匹もやはりブルーのロングヘアーだったといいます。父親違いの兄・ジークフリートよりもやや淡い色をもって生まれてこのメス猫は「ブルンヒルド」(Brunhilde)と名づけられました。
 1986年、ともにブルーのロングヘアーを持ったジークフリートとブルンヒルドの間に生まれた最初の子猫は父親譲りの長い胴体に母親譲りの光沢あふれる被毛を持っており、これを見たコーラ・コブは新しい品種を登録しようと決意します。彼女はTICA所属の遺伝学者・ソルヴァイク医師のアドバイスもあり、ロシアンブルーのロングヘアータイプとしてこの猫を登録しました。当初はTICAでのみ公認されていましたが、現在はTICAのほかAFCA(American Cat Fanciers Association)やWCF(World Cat Federation)でも登録されています。
 ちなみに品種名「ネベロング」(Nebelung)はドイツ語で「霧」を表す「Nebel」という言葉と、中世ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」(Nibelungenlied)をミックスしたものと言われています。また、体やしっぽなどが長い(long)という特徴にも引っ掛けているのかもしれません。

ネベロングの特徴・性格

 ネベロングの被毛はダブルコートで、きめ細かくシルクのような手触りです。長さはミディアムでしっぽにいくにつれて長くなり、被毛が完成するには2年を要するとも言われています。特にオス猫は首周りに飾り毛を持ち、耳の後ろと指の間には房毛があります。後ろ足は時に「パンタロンをはいているような」と形容されます。 体と尻尾は長く、頭の大きさに比べて耳が大きいのも大きな特徴です。楕円形に近い目はイエローからグリーンです。
 ネベロングの性格は、活発で遊び好きです。愛情深く頭がよく、八方美人というよりは気に入った特定の人と強い結びつきを作る傾向があります。トイレやエサなどにはやや神経質な面もあるとか。

ネベロングのお手入れ・注意点

 ネベロングの被毛は毛玉ができにくいですが抜け毛があるので、週に1回程度ブラッシングしてあげましょう。

ネベロングの動画

 以下でご紹介するのはネベロングの歴史や特徴を解説した動画です。英語ですが、内容はおおむね上で説明したことと同じです。
 寿命が長く、一般的には15年以上生きます。限られた人との結びつきを重視する性格で、音に神経質なため、声のうるさい子供とはあまり相性がよくないようです。
元動画は→こちら