猫の言葉・気持ちが表れる状況
赤ん坊が泣いているようなので心配で見に行ったら、そこにいたのは2匹の猫でした。さて、甲高(かんだか)い声で鳴いている猫の気持ちは?
猫の言葉・気持ちの解説
まるで赤ん坊が泣くような甲高(かんだか)い声で鳴いているのは、今まさにケンカをおっぱじめようとしている猫の威嚇(いかく)の声です。特に繁殖期(はんしょくき)になると、メス猫をめぐってオス猫同士がよくケンカをします。夜中にどこからともなく赤ん坊の声が聞こえてきたときは、 ひょっとすると盛りの付いたオス猫かもしれません。
なお、猫のケンカを止めようとして不用意に割り込むと、「転嫁性攻撃行動」を食らう危険性があります。「転嫁性攻撃行動」とは、本来の対象とは違う対象に向けられた攻撃のことで、平たく言うと「八つ当たり」です。相手を失った猫パンチが、なぜか止めに入った善意の人間に向けられることがありますので、たまったものではありません。ですからケンカを止めたいときは、無理に近づくのではなく、風船を割ったりバケツを落とすなどして、猫をビックリさせるようにします(定位反応)。
赤ん坊のように鳴く猫