猫の言葉・気持ちが表れる状況
子猫がしっぽをピーンと上に立てて母猫にすり寄っていきました。この時の子猫の気持ちは?
猫の言葉・気持ちの解説
猫がしっぽを立てるのは、相手に対して親愛(しんあい)の情を抱いているときです。自分で排泄(はいせつ)できない子猫の頃は、しっぽを上げて母猫がお尻を拭いてくれていました。 大きくなってから気持ちが「子猫モード」になって相手に甘えたくなると、そのときの行動パターンがよみがえって、思わずしっぽが上がってしまうのですね。
また1996年にCookらが36匹の猫を対象に行った観察では、食前においては「しっぽ挙げ」、「要求鳴き」、「こすりつけ」など人間に甘えるような行動を見せるものの、食後はグルーミングに精を出し、人間への関心を失う傾向があるという結果が出ています。しっぽの上げ下げには、どうやら猫の空腹レベルが多少影響しているようです。
なお、1997年にCameron-Beaumontが行った実験では、「しっぽを挙げた猫のシルエット」に釣られ、他の猫もしっぽを上げるという行動が観察されました。またしっぽを下げたシルエットに比べ、より速やかに近づいたとも。このことから猫同士の間でも、しっぽを垂直に上げるという行動には、好意的に相互行動したいという意味が含まれていると考えられます。また1996年にCookらが36匹の猫を対象に行った観察では、食前においては「しっぽ挙げ」、「要求鳴き」、「こすりつけ」など人間に甘えるような行動を見せるものの、食後はグルーミングに精を出し、人間への関心を失う傾向があるという結果が出ています。しっぽの上げ下げには、どうやら猫の空腹レベルが多少影響しているようです。