猫の副鼻腔炎の病態と症状
猫の副鼻腔炎とは、鼻の奥にある空洞、「副鼻腔」内に炎症が発生した状態です。猫の副鼻腔には、鼻腔の上に位置する「前頭洞」(ぜんとうどう)と、鼻腔の奥に位置する「蝶形骨洞」(ちょうけいこつどう)の2つがあります。
副鼻腔の一部は鼻腔とつながっているため、鼻腔内に炎症があると、小さな穴を伝って副鼻腔内に侵入してしまうことがあります。鼻腔と副鼻腔の炎症は併発することが多いため、「鼻副鼻腔炎」(びふくびくうえん)と合体させて呼ばれることもしばしばです。ちなみに炎症の結果として副鼻腔内に膿(うみ)がたまった状態は蓄膿症(ちくのうしょう)と呼ばれます。
猫の副鼻腔炎の症状としては以下のようなものが挙げられます。
猫の副鼻腔炎の症状としては以下のようなものが挙げられます。
副鼻腔炎の主症状