猫クラミジア感染症の病態と症状
猫クラミジア感染症とは、猫クラミジア(Chlamydia psittaci)という細菌の一種によって引き起こされる、結膜炎、鼻炎、呼吸器症状などの一連の症状のことです。
猫クラミジアは、病気から回復した猫の体内に潜伏し、胃や生殖器から分離されることもあります。いわゆる人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう)の1つに数えられており、わずかですが猫から人への感染も報告されています。
猫クラミジア感染症の主な症状は以下です。感染してから3~10日後、通常は片方の眼の炎症から始まります。粘着性の目ヤニを伴う結膜炎が特徴で、ウイルス性の結膜炎より症状が長引き、慢性化しやすいことで知られています。かかりやすいのは2~6ヶ月齢の子猫です。
猫クラミジアは、病気から回復した猫の体内に潜伏し、胃や生殖器から分離されることもあります。いわゆる人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう)の1つに数えられており、わずかですが猫から人への感染も報告されています。
猫クラミジア感染症の主な症状は以下です。感染してから3~10日後、通常は片方の眼の炎症から始まります。粘着性の目ヤニを伴う結膜炎が特徴で、ウイルス性の結膜炎より症状が長引き、慢性化しやすいことで知られています。かかりやすいのは2~6ヶ月齢の子猫です。
猫クラミジア感染症の主症状
猫クラミジア感染症の原因
猫クラミジア感染症の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。予防できそうなものは飼い主の側であらかじめ原因を取り除いておきましょう。
猫クラミジア感染症の主な原因
- 接触感染 猫クラミジア感染症の感染経路は、クラミジアに感染した猫との接触によるものが一番多いです。クラミジアが口、鼻、目より侵入し感染しますので、猫を多頭飼育している場合、一匹の猫が感染すると、グルーミングや食器の共有などを介して、他の全ての猫に容易に感染してしまう危険性があります。
- 垂直感染 母猫が感染している場合は、子猫にクラミジアが感染し、眼炎、肺炎を起こして最悪の場合は生後数日で死亡する事もあります。
猫クラミジア感染症の治療
猫クラミジア感染症の治療法としては、主に以下のようなものがあります。
猫クラミジア感染症の主な治療法
- 投薬治療
猫クラミジア感染症の治療は、有効な抗生物質がありますので、点眼や点鼻で投与するか、全身投与します。クラミジアを体内から完全に消滅させるには、通常抗生物質を14日以上(2~3週間)継続投与する必要があります。もしクラミジアを体内に残してしまうと、体内に潜伏したクラミジアが日和見感染(ひよりみかんせん=免疫力の低下に伴って悪事を働く)したり、他の猫の感染源となる、いわゆる「キャリアー」となる可能性があります。
重症化した猫の場合は、輸液療法や点滴で栄養補給しますが、体力のある猫なら2~6週間で治癒します。 - ワクチン接種 日本でも5種混合ワクチンや7種混合ワクチンが発売され、その中で「猫クラミジア感染症」がカバーされています。子猫、多頭飼い、外出する猫、猫同士の接触が多い猫等には接種が勧められます。詳しくはかかりつけの獣医さんにご相談下さい。