猫が溺れたときの原因と症状
猫の溺れる事故は、屋外においては池や沼、公園の噴水広場など、屋内においては浴槽で発生する可能性があります。猫の祖先といわれる「リビアヤマネコ」は、砂漠出身ですので、そもそも泳ぐということに対して体が適応していません。当然その子孫である「イエネコ」も泳ぎは苦手ですので、溺れる事故には充分注意する必要があります。浴槽のふたの上で昼寝を楽しむ猫がおり、ふたの隙間から足を滑らせて浴槽内に転落するという事故が、実際に発生しています。
猫が溺れたときの主な症状は以下です。家庭内における溺水事故は、そのほとんどが生後6ヶ月齢未満のやんちゃ盛りの子猫で起こっています。
猫が溺れたときの主な症状は以下です。家庭内における溺水事故は、そのほとんどが生後6ヶ月齢未満のやんちゃ盛りの子猫で起こっています。
猫の溺れたときの主症状
- 水場近くで大騒ぎする
- 全身びしょぬれでぐったり
- 水面に浮いている
猫が溺れたときの応急処置・治療法
猫が溺れたときの治療法としては、主に以下のようなものがあります。
猫が溺れたときの主な治療法
- 水を吐かせる 猫が水を飲んでぐったりしているような場合は、猫の後足の付け根をつかんで頭を下に向けます。その状態で10秒ほど軽く上下に動かすと水を吐き出しますが、あまり強くゆすらないよう注意します。水を吐き出したら猫の体を拭き、十分に温めて低体温症を防ぎます。なお、強引に水を吐かせようとしておなかをポンプのように押す方法は、逆流の危険性があるためやらない方がよいでしょう。
- 心肺蘇生術を施す もしおなかが上下動していない場合は、呼吸が止まっていますので、飼い主が人工呼吸を行います。人工呼吸のやり方は、猫を横向きに寝かせ、空気が漏れないよう口をぴっちりと閉じます。人間の場合とは違い、「マウスツーマウツ」ではなく「マウスツーノーズ」、つまり猫の鼻から息を吹き込みます。事前に練習しておかないと、土壇場ではなかなか体が動かないため、予行演習は必須です。