詳細
カナダ・オンタリオ州のトロントに暮らすカーリー・トラッフォードさんは6月19日の日曜日、帰宅してカウチに座っていると、飼い猫のジャクソン(3歳)がそばに寄ってきました。しかし彼女はすぐに猫の様子がいつもと違うことに気付きます。
口をあんぐりと開けたまま閉じようとしないジャクソンの様子を見た彼女は救急病院に直行。3時間後にようやく診察を受けましたが、その頃には顎の位置が勝手に元に戻っていたと言います。拍子抜けした彼女はそのまま帰宅しました。
ところが翌朝、ジャクソンの下顎が再び落ちたまま戻らなくなっていました。急いで病院に連れていかれたジャクソンは鎮静剤を打たれ、顎の整復を受けました。それ以降、奇妙な閉口障害は再発はしていないと言いますが、結局詳細な原因に関してはわからずじまいだったそうです(→出典)。
ところが翌朝、ジャクソンの下顎が再び落ちたまま戻らなくなっていました。急いで病院に連れていかれたジャクソンは鎮静剤を打たれ、顎の整復を受けました。それ以降、奇妙な閉口障害は再発はしていないと言いますが、結局詳細な原因に関してはわからずじまいだったそうです(→出典)。
解説
開いた口が塞がらない「閉口障害」の原因にはいくつかあるようです。 2015年1月の「Veterinary Practice News」では、以下のような可能性が指摘されています(→出典)。
閉口障害の発生パターン
- 顎関節の脱臼側頭骨の関節窩(凹)と下顎骨の関節突起(凸)が外れてしまった状態で、顎への衝撃が原因で発生する。脱臼側の逆側に下顎がずれるのが特徴で、治療は脱臼の整復。
- 顎の骨折顎関節や尾側下顎骨が折れた状態で、顎への衝撃が原因で発生する。痛みを和らげるため下顎が怪我をしている方にずれ、口の中が真っ赤に腫れるのが特徴で、治療は顎の固定と安静。
- 後天的不正咬合上下の犬歯や臼歯が緩み、ぶつかり合って閉じられない状態で、歯周病が原因で発生する。治療は抜歯。
- 下顎の麻痺三叉神経運動枝が障害されて咀嚼筋を収縮できない状態で、外傷、腫瘍、感染症などが原因で発生する。下顎の力が抜けて落ちたままになっており、手で容易に元に戻るが、離すとすぐに落ちてしまうのが特徴。
The OMG Cat