1月30日
ベトナムの警察当局は29日、中国から密輸された数千匹に及ぶ生きた猫を、首都ハノイで押収したと発表しました。密輸容疑で逮捕されたトラック運転手によると、合計3トンの猫たちは、中国と国境を接するベトナム北東部クアンニン省で購入したとのこと。使途に関して明言は避けているものの、何らかの形で「消費」される予定だったといいます。ハノイ市内には、法で禁じられている猫の肉を提供する違法レストランが数十軒存在していることから、おそらく食肉として持ち込まれたのだろうと推測されています。
なお、ベトナムの法律では密輸品はすべて処分するよう規定されていますが、今回押収されたのが生きた猫であり、なおかつ大量であるため、扱いに関して現在思案中だということです。 Source---AFP
1月28日
アメリカ・フロリダ州では、車に轢(ひ)かれて土葬されたはずの猫がひょっこりと姿を現したため、「ミラクルキャットだ!」と騒がれています。この珍事があったのはフロリダ州のタンパベイ近く。名前が公表されていない飼い主は、自動車に轢かれて動かなくなった猫をてっきり死んだと思い込み、そのまま土葬にしたそうです。しかし5日後、猫は生きた状態でひょっこりと近所に姿を現します。どうやら瀕死の状態だったもののまだ死んではおらず、最後の力を振り絞って土の中からはい出してきたものと推測されています。
その後この飼い主は、治療費を払えないという理由で猫を地元のタンパベイ動物愛護協会へ持ち込み、救助を求めました。推定年齢2~3歳のこの「ミラクルキャット」は、脱水と顎の骨折のほか、ひどい目の怪我を負っていることから、眼球を摘出する必要があるとのこと。今後は体力が回復し次第、新たな飼い主を探す予定だということです。 Source---Humane Society Tampa Bay
1月26日
犬や猫の殺処分撲滅を訴える「TOKYO ZEROキャンペーン」は1月22日、望月義夫環境相に対し、動物福祉先進国を早期に実現するよう求める要望書と、ネット上で集められた4万を超える署名を提出しました。「動物福祉先進国を実現するための環境省への要望書」と題されたこの要望書の中では、「動物愛護管理法第二十二条の五についての附則第七条を削除し、8週(56日)齢規制を早期に実現すること」、「都道府県等が引き取った犬猫の譲渡率が向上するよう、保護犬・保護猫を飼うことの意義等について普及啓発をはかること」、そして「都道府県等が運営するいわゆる動物愛護センターについて、犬猫を抑留し殺処分するための施設から、犬猫を保護し譲渡するための施設に転換するよう促すこと」という3点が、具体案を持って記載されています。
目標は、東京オリンピックが開催される2020年までに、犬や猫の殺処分をゼロにし、「動物福祉先進国」を実現することです。 TOKYO ZEROキャンペーン 環境省への要望書(PDF)
1月26日
アメリカのミズーリ大学では、猫2万頭の遺伝子情報を完全に解読して病気の解明につなげる「99ライヴス」というプロジェクトを立ち上げました。犬の遺伝子解析に関しては、早くも2005年に完了していたものの、猫のそれは長らく後回しになっていました。シナモン、ボリス、シルベスターと名付けられた猫のゲノム解析が終わったのは、ようやく去年のこと。この流れに乗り、ミズーリ大学の研究チームは、2万頭のネコゲノムを解析するという壮大なプロジェクトを開始しました。「99ライヴス」と命名されたこのプロジェクトは、世界中から集められた猫の血液をデータベース化し、人間と猫の共通する部位を見つけて遺伝病の解明につなげるというものです。
なお6mlの健康な血液されあれば、どんな猫でもこのプロジェクトに参加することができます。ただし、獣医師による採血と、7,500ドルを上限としたのスポンサーシップが必要とのこと。 99Lives Source---University of Missouri
1月22日
カナダ・ニューファンドランド島で、オスとメス両方の生殖器を持つ世にも珍しい両性具有の猫が発見されました。両性具有は染色体の異常で発生するまれな病態。オスの性染色体は「XY」、メスのそれは「XX」ですが、生まれつきこの性染色体に異常があると、オスとメスが入り混じった様々な具有個体が生まれてきます。例えば「XXY」のクラインフェルター症候群、「X」1本だけのターナー症候群、「XXX」のXXX症候群、「XY+XX」や「XY+XY」の半陰陽キメラなどです。
去年の10月、カナダ・ニューファンドランド島のハーツデザイアという街で見つかった猫「ミトン」には、精巣と卵巣の両方があったといいますので、半陰陽キメラの1タイプだと推測されます。ただし排尿に問題があるため、いったん精巣も卵巣も取り除いた後、改めて尿道の再建手術を施すとのこと。 Source---CBC NEWS
1月19日
ほとんど凍った状態で発見されたにもかかわらず奇跡的に息を吹き返した猫が19日、とうとう帰らぬ猫となりました。今月の16日、奇跡の生還を遂げて人々を驚かせたのは10歳のオレンジ猫。オハイオ州ロレイン郡の道端で発見された時は完全に体が凍り付き、まるで板のようだったといいます。地元の動物保護団体「Friendship APL」に運ばれたこの猫は、安楽死させるかどうかを議論している最中、小さな声で鳴き始めたといいます。驚いた団体の職員は、急いで近くの動物病院「Fox Veterinary Hospital」へと連れていきました。猫の体温は低く、通常の温度計では計測できないほどだったとか。その後点滴などをして低体温症を改善したところ徐々に体力を取り戻し、最終的にはエサを食べられるまでに回復しました。
ディズニー映画「Frozen」(アナと雪の女王)の登場キャラクターにちなんで「オラフ」と名付けられたこの猫の本名は「ニッキー」。16kmほど離れた場所にあるダーマフォール家から、17日前にいなくなった迷子猫であることが後に判明しました。
ひどい凍傷以外は順調に回復していたオラフ(ニッキー)でしたが19日になって容体が急変。治療も空しくとうとう帰らぬ猫となってしまいました。オラフ(ニッキー)は自由に出入りできる放し飼いの猫ではなく、室内飼いされていた猫だったといいます。ほんのちょっとした隙を見て外に飛び出し、そのまま凍えるような街中を2週間以上さまよいながら15kmほど移動したものと考えられます。 Source---wkyc.com
1月16日
凍えるようなロシアの寒空の中に置き去りにされた赤ん坊を、猫がいち早く見つけて凍死の危機から救い出すという出来事がありました。英雄的な行動で一躍人気者になったのは、ロシア・カルーガ州にある都市オブニンスクに暮らすメス猫の「マーシャ」。近所の人たちに養われている地域猫的な存在です。いつも彼女にエサを与えているイリーナ・ラヴロワさんは、マーシャが尋常でなく大きな声で鳴きわめいているのを耳にしました。怪我をしたのかと思いあわてて彼女の姿を捜したところ、なんとマーシャの隣には、箱に入った状態で寒空の中に置き去りにされている赤ん坊の姿があったといいます。赤ん坊はすぐに病院に運ばれ、無事一命をとりとめることができました。
イリーナさんはマーシャの利他的な行動に関し、「普段はおとなしいマーシャがあんなに大きな声で鳴いたのは、きっと母性本能が目覚め、赤ん坊を助けようとしたのでしょう」と語っています。 Source---E! Online
1月16日
ニューヨーク州では、猫の爪を指の先端ごと切り落としてしまう「抜爪術」の全面禁止を訴える法案を推進中です。「抜爪術」とは、猫の指を第一関節から切り落とし、二度と爪を使えなくする手術のこと。現行法の元では、獣医師と飼い主とが十分話し合った上で行われるのであればよしとされています。
こうした現状に待ったをかけたのが、ニューヨーク州議会のリンダ・ローゼンタール議員。動物愛護家でもある彼女は、不必要な手術の犠牲となっている猫があまりにも多いことを憂い、今月に入ってからイエネコを含めたすべてのネコ科動物に対する抜爪術の禁止を、法案として通そうと画策しています。
現在、カリフォルニア州の一部の市では、ヤマネコなどに対する抜爪術を禁止する法律はあるものの、家庭で飼われるイエネコにまで適用範囲を広げた法律はまだ存在していません。仮にローゼンタール議員の思惑通りに事が運んだとすると、ニューヨーク州はネコ科動物に対する全面的な抜爪術を禁じる、全米初の州となります。 Source---abc NEWS
1月16日
香川県は、殺処分される犬猫の数を減らすためのオリジナル啓蒙動画をYouTube上で公開しました。県が作成した動画のタイトルは「小さないのちの方程式~だれでも出来る。いろんなカタチの動物愛護~」。県内における殺処分の現状から始まり、迷子にしないための必要事項、しつけや不妊手術の重要性といった項目が、子供でもわかるように解説されています。貸し出し用のDVDもあるとのこと。 小さないのちの方程式
1月14日
イギリスに本拠地を置く小売りチェーン「テスコ」(Tesco)のマスコット猫「マンゴ」(Mango)が人気です。マンゴがイギリスのデボン郡ティバートンにあるスーパーマーケット「テスコ」に出入りするようになったのは4年前。すぐ近くに本宅があるものの、ほとんどの時間は店内の玄関マットの上に陣取って周囲の様子を観察しているか、休憩スペースで寝ているそうです。ファンの一人がFacebookにアカウントを作成したところ、あっという間に人気に火が付き、すでに3千を超えるライクを獲得しています。 Tiverton Tesco Cat(Facebook)
1月9日
昨年12月、全身がエメラルドグリーンに輝いていることで有名になったブルガリアの野良猫が、このたび本来の毛色を取り戻しました。ショッキングな色をしたこの猫は、建築現場のペンキの上で寝起きしていたためにこのような色になったというのが通説になっています。その一方、あまりにもきれいに着色していることから、悪質ないたずらであると信じている人たちもおり、真相はいまだ不明のままです。
シャワーを決行したのは地元の動物保護団体。グルーミングによってペンキ成分を舐めてしまう危険性があることから、強引に捕獲して洗浄したそうです。なお猫の性別はメスだったとのこと。 Source---DailyMailOnline
1月7日
招き猫を中心に、ぬいぐるみやクラフト作品などの猫グッズを専門に販売する「猫の館」が4日、岩手県盛岡市にオープンしました。当館を開いたのは、退職後に招き猫の魅力に取りつかれたという元オートバイ店店主佐藤節郎さん(80)。10年ほど前、古本屋で入手した縁起物に関する図鑑を見て猫グッズの収集を開始し、現在では500点ほどにふくらんだと言います。メインアイテムである招き猫は、大きさによって300円~5万円と品ぞろえも豊富。また全身ピンク色の「恋招き猫」や、盛岡名物のわんこそばに猫が入った「ニャワンコ」など、佐藤さん自身が商標を保有している独自キャラクターも展示されています。ゆくゆくは、招き猫の生産地として有名な愛知県常滑市にある「招き猫神社」のような、集客力のある猫好きの聖地にしたいとのこと。住所は岩手県盛岡市中ノ橋通1-14-20、営業時間は10:00~17:00、木曜定休です。お問い合わせは019-622-2363まで。 Source---YOMIURI ONLINE
1月5日
三重県鳥羽市にある「鳥羽水族館」では、泳ぎが得意なことで有名なイエネコの近縁種「スナドリネコ」の展示を、国内では初の試みとして開始する予定です。当展示は、水族館の開館60周年を記念して行われるもの。3月にオープンする新ゾーン「奇跡の森」でお披露目される予定です。スナドリネコは、「漁猫」とか「フィッシングキャット」とも呼ばれる猫の近縁種で、インドネシアの島々からインドシナ半島、中国南部・インド地域にかけての沼沢地に生息しています。今回来日したのは、ヨーロッパの動物園で生まれた2歳のペアで、体長は60センチほど。既に水族館内で飼育を始めているそうです。 鳥羽水族館 Source---YOMIURI ONLINE
1月5日
北海道の札幌市では猫の殺処分数を減らすため、「野良猫へのエサやり制限」と「不妊手術への助成制度」を二本柱とした「市動物愛護管理条例」(仮)の明文化を検討中です。同市動物管理センターによると、2013年度(2013.4~2014.3)における犬の引き取り数は344匹、殺処分率は2%だったのに対し、猫の引き取り数は1607匹、殺処分率は47%にも上ったといいます。また、殺処分された猫の内の8割は子猫だったとも。このように、なかなか減らない猫の殺処分数を減らすため、2014年3月から議論を重ねてきた市民や有識者からなる検討会は11月、「抜本的な改革を含めた動物愛護管理条例の制定が必要」とする提言をまとめました。
この条例案の中では、野良猫に対する安易な餌付けを規制するための「飼い主のいない猫に餌を与える人の責任」が明文化されるほか、避妊や去勢手術にかかわる助成制度も盛り込まれる予定です。正式に制定された場合、野良猫が産み落とした子猫の殺処分数が減少する効果のほか、市に対し年間で800件ほど寄せられる猫に関する苦情を減らす効果も期待されます。 Source---読売新聞