オス猫の包皮炎～症状・原因から予防・治療法まで

　猫の包皮炎とは、ペニスを包んでいる包皮に炎症が生じた状態を言います。
　猫の包皮は多くの場合細菌感染をしており、膿が出ていることはそれほど珍しくありません。しかし細菌には病原性のものとそうでないものとがおり、前者が包皮内で増殖した場合を特に包皮炎と呼びます。犬でも猫でも発症しますが、以下では参考までに、犬に発症した包皮炎の写真を載せます。 　猫の包皮炎の症状としては以下のようなものが挙げられます。

• 包皮から膿が出ている
• 痛みのためおしっこを細切れにする
• ペニスを気にするしぐさを見せる

　猫の包皮炎の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。予防できそうなものは飼い主の側であらかじめ原因を取り除いておきましょう。

• 細菌感染　猫は体が柔らかく、自分の股間にまで容易に口が届きますので、口内細菌が包皮の微小な傷を通して感染してしまうというケースもあり得ます。

　猫の包皮炎の治療法としては、主に以下のようなものがあります。

• 投薬治療 　膿で汚れた包皮を洗浄し、感染している細菌に最も効果があると思われる薬剤を投与します。