猫の高カリウム血症の病態と症状
猫の高カリウム血症とは、何らかの原因により血中のカリウムの濃度があがってしまった状態を言います。
カリウムは本来は体内に必要不可欠なミネラルのひとつですが、血中濃度が異常にあがりすぎた場合、体に重大な悪影響を及ぼします。特に心臓の機能が狂い、脈拍が不規則になる不整脈(ふせいみゃく)が発生すると、心停止から死にいたることもある恐ろしい病態です。
猫の高カリウム血症の症状としては以下のようなものが挙げられます。
カリウムは本来は体内に必要不可欠なミネラルのひとつですが、血中濃度が異常にあがりすぎた場合、体に重大な悪影響を及ぼします。特に心臓の機能が狂い、脈拍が不規則になる不整脈(ふせいみゃく)が発生すると、心停止から死にいたることもある恐ろしい病態です。
猫の高カリウム血症の症状としては以下のようなものが挙げられます。
猫の高カリウム血症の主症状
- 四肢のしびれ
- 筋力低下
- 吐き気
- 脈拍の異常(不整脈・頻脈)
- 死亡(重症例)
猫の高カリウム血症の原因
猫の高カリウム血症の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。予防できそうなものは飼い主の側であらかじめ原因を取り除いておきましょう。
猫の高カリウム血症の主な原因
- カリウムの過剰摂取 カリウムを含む食品を食べ過ぎ、体外への排泄能力を上回ってしまうと高カリウム血症になります。カリウムを多く含む食品としてはパセリ、味噌、よもぎ、アボカド、納豆、ほうれん草などが挙げられます。
- カリウムの排泄不足 何らかの理由でカリウムの排泄が滞ってしまうと高カリウム血症になります。具体的には肝不全、急性腎不全、慢性腎不全、急性糸球体腎炎などによって引き起こされます。
- カリウムの細胞外流出 細胞内に存在するカリウムが何らかの原因で細胞外への流出すると高カリウム血症になります。具体的には消化管からの出血、外傷・やけど・化学療法などによる細胞の一斉破壊、代謝性アシドーシスなどがきっかけとなります。