トップ猫の手入れとケア歯磨き粉の成分・大辞典ソルビトール

ソルビトール~犬猫向け歯磨き粉の安全性と危険性

 犬猫向け歯磨き粉に含まれている「ソルビトール」。この成分はペットが口にしても大丈夫なのでしょうか?最新の科学的データと共に安全性と危険性を検証しましょう。

日本における安全性情報

 ソルビトール(sorbitol)は糖アルコールの一種。ソルビットやグルシトールとも呼ばれます。化学構造式は以下です。 犬猫向け歯磨き粉に含まれている成分「ソルビトール」  日本では厚生労働省によって指定添加物として認可されており、製造用剤や甘味料として利用されています。
 使用基準はありませんが、人間における体重1kg当たりの最大無作用量に関し、女性が0.24~0.3g、男性が0.15~0.17gと推計されています。男女の平均値は0.22gです。この基準値を超えて摂取した場合は、おなかが緩くなって下痢気味になると考えられています。2003年には実際、D-ソルビトールを過剰に含んだ健康飲料が市場に出回ったため、食品安全部命令でメーカーが消費者への注意喚起を行うという事件がありました出典資料:食品安全部監視安全課

海外における安全性情報

 海外においてはJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。
ソルビトールはキャットフードやドッグフードにもよく用いられています。詳しくはキャットフード成分大辞典の方の「ソルビトール」をご参照ください。