ソルビトールとは何か?
ソルビトール(sorbitol)は糖アルコールの一種。ソルビットやグルシトールとも呼ばれます。水に溶ける際に熱を吸収して口の中で清涼感を生むことから、人間向けのキャンディ、ガム、歯磨き粉などに使用されています。甘みは砂糖の60%、カロリーは75%程度です。
製造用剤や甘味料として用いられますが、使途が複数あるため当ページでは便宜上「その他の添加物」に分類しておきます。
ソルビトールの安全性情報・概要
- 厚生労働省=指定添加物
- IARC=発がん性なし
- EFSA=使用基準未設定
- JECFA=使用基準未設定
- ペットフード=使用基準未設定
日本での安全性情報
ソルビトールは日本では厚生労働省によって指定添加物として認可されており、製造用剤や甘味料として利用されています。使用基準は特に設定されていません。
海外での安全性情報
ソルビトールはIARC(国際がん研究機関)によって発がん性は確認されていません。
またJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)は設定されていません。
またJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)は設定されていません。
キャットフードに入れると危険?
ソルビトールの人間における体重1kg当たりの最大無作用量に関し、女性が0.24~0.3g、男性が0.15~0.17gと推計されています。男女の平均値は0.22gです。この基準値を超えて摂取した場合は、おなかが緩くなって下痢気味になると考えられています。2003年には実際、D-ソルビトールを過剰に含んだ健康飲料が市場に出回ったため、食品安全部命令でメーカーが消費者への注意喚起を行うという事件がありました(:食品安全部監視安全課)。
猫におけるソルビトールの安全性、危険性、および適正量に関してはよくわかっていません。猫は甘みを感じないため、そもそもこの成分を含んでいるキャットフードはほとんど無いようです。