日本における安全性情報
グレープフルーツ種子エキス(Grapefruit seed extract)はグレープフルーツの種を砕いて抽出された成分のこと。
日本では厚生労働省によって既存添加物として認可されており「製造用剤」として利用されています。定義は「ミカン科グレープフルーツ(Citrus paradisi MACF.)の種子より、水又はエタノールで抽出して得られたもので主成分は脂肪酸及びフラボノイド」で、使用基準は特に設定されていません。
グレープフルーツ種子エキスは2006年、ネコカリシウイルスおよび食中毒の原因になるノロウイルスに対する不活性化作用が報告されて以来、食品業界において注目されています(:Miyake, 2006)。また種子抽出エキスを水に溶かし、フィチン酸と醸造用アルコールを混ぜた製品がカリシウイルス不活性剤として売られています。
グレープフルーツ種子エキスは2006年、ネコカリシウイルスおよび食中毒の原因になるノロウイルスに対する不活性化作用が報告されて以来、食品業界において注目されています(:Miyake, 2006)。また種子抽出エキスを水に溶かし、フィチン酸と醸造用アルコールを混ぜた製品がカリシウイルス不活性剤として売られています。
海外における安全性情報
海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。しかし、そもそも評価が行われていないというのが実際のところです。
グレープフルーツ種子エキスが歯周病菌の繁殖を抑えるというエビデンス(医学的な証拠)は報告されていません。含有の目的は製品自体の劣化を防ぐことだと考えられます。