トップ猫の手入れとケア歯磨き粉の成分・大辞典グリセリン

グリセリン~犬猫向け歯磨き粉の安全性と危険性

 犬猫向け歯磨き粉に含まれている「グリセリン」。この成分はペットが口にしても大丈夫なのでしょうか?最新の科学的データと共に安全性と危険性を検証しましょう。

日本における安全性情報

 グリセリン(glycerin)は脂肪酸と結合して中性脂肪を構成する3価のアルコールの一種。「グリセロール」とも呼ばれます。 犬猫向け歯磨き粉に含まれている成分「グリセリン」  日本では厚生労働省によって指定添加物として認可されており、グリセリン(グリセロール)が「製造用剤」、グリセリン脂肪酸エステルが「乳化剤」として使用されています。使用基準は設けられていません。

海外における安全性情報

 海外においてはJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。
 無色透明で甘味を持ち、水に溶けやすいという性質を持っていることから、人間用の製品では咳止めシロップ、うがい薬、練り歯磨き、石けん、ローションなどに利用されています。
グリセリンはキャットフードやドッグフードにもよく用いられています。詳しくはキャットフード成分大辞典の方の「グリセリン」をご参照ください。