グリセリンとは何か?
グリセリン(glycerin)は脂肪酸と結合して中性脂肪を構成する3価のアルコールの一種。「グリセロール」とも呼ばれます。化学構造式は以下です。
製造用剤や乳化剤として用いられますが、使途が複数あるため当ページでは便宜上「その他の添加物」に分類しておきます。
グリセリンの安全性情報・概要
- 厚生労働省=指定添加物
- IARC=発がん性なし
- EFSA=使用基準未設定
- JECFA=使用基準未設定
- ペットフード=使用基準未設定
日本での安全性情報
グリセリンは日本では厚生労働省によって指定添加物として認可されており、グリセリン(グリセロール)が「製造用剤」、グリセリン脂肪酸エステルが「乳化剤」として使用されています。使用基準は設けられていません。
海外での安全性情報
グリセリンはIARC(国際がん研究機関)によって発がん性は確認されていません。
またJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)は設定されていません。
またJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)は設定されていません。
キャットフードに入れると危険?
犬を対象として大昔に行われた調査では、プロピレングリコール、ソルビトール、そしてグリセリンが消化管粘膜に対してもつ刺激性が比較されました(Staples, 1967)。その結果、グリセリンが最も強い刺激性を発揮したと言います。ただしこの試験はかなり高濃度のグリセリンを用いたものですので、加工する際に希釈すればそうした作用も連動して薄まると考えられます。
グリセリンは無色透明で甘味を持ち、水に溶けやすいという性質を持っていることから、人間用の製品では咳止めシロップ、うがい薬、練り歯磨き、石けん、ローションなどに利用されています。人間向けの製品にも多用されているという事実や、生体内にもともと含まれているという事実から考え、よほど極端な量を摂取しない限り安全な成分だと推測されます。
グリセリンは無色透明で甘味を持ち、水に溶けやすいという性質を持っていることから、人間用の製品では咳止めシロップ、うがい薬、練り歯磨き、石けん、ローションなどに利用されています。人間向けの製品にも多用されているという事実や、生体内にもともと含まれているという事実から考え、よほど極端な量を摂取しない限り安全な成分だと推測されます。
猫におけるグリセリンの安全性、危険性、および適正量に関してはよくわかっていません。猫は甘みを感じないため、そもそもこの成分を含んでいるキャットフードはほとんどないようです。ただしペット用の歯磨き粉には頻繁に含まれています。