詳細
調査を行ったのは、アメリカにあるオクラホマ州立大学・獣医健康科学センターのチーム。不妊手術を施した後、元の生活域に戻す「TNR活動」を通じ、アメリカ中部の動物病院に連れてこられた合計673頭の野良猫を対象とし、体の外に寄生する外部寄生虫の感染率を調査したところ、以下のような結果になったと言います。
外部寄生虫感染率
- ノミ=71.6%
- ミミヒゼンダニ=19.3%
- ダニ=18.7%
- ハジラミ=1.0%
- ネコツメダニ=0.9%
感染ノミの種類
- ネコノミ=97.2%
- ヒトノミ=2.8%
- ウサギノミ=0.6%
- ヨーロッパネズミノミ=0.6%
感染ダニの種類
- キララマダニ=65.9%
- クロアシマダニ=32.5%
- シンリンダニ=10.3%
- クリイロコイタマダニ =0.8%
解説
日本における外部寄生虫の疫学調査はほとんどありませんが、耳ダニ(ミミヒゼンダニ)の保有率に関しては各国と同じくらいと考えるのが妥当でしょう。
世界各国の耳ダニ感染率
- ギリシア=25.5%
- ロンドン=29%
- アメリカ=22.5~37%
- エジプト=22.65%
- トルコ=27.7%