日本における安全性情報
グルコン酸(gluconic acid)はD-グルコースを酸化して得られる有機酸の一種。軽い酸味があり、蜂蜜、大豆、米、しいたけ、酢、ワイン、味噌、しょう油などの中にも普通に含まれているありふれた成分です。亜鉛と結合したものは特にグルコン酸亜鉛(zinc gluconate)と呼ばれます。化学構造式は以下です。
日本では厚生労働省によって指定添加物の「強化剤」として認可されており、母乳代替食品、栄養機能食品、および特別用途表示の許可や承認を受けた食品への添加が認められています。また以下のような使用基準が設定されています。
グルコン酸亜鉛の使用基準
- 母乳代替食品標準調乳濃度に調乳したとき、亜鉛として6.0mg/L
- 特定保健用食品・栄養機能食品15mg/当該食品1日摂取目安量(亜鉛として)
海外における安全性情報
アメリカにおいてグルコン酸亜鉛は「GRAS」(一般に安全と認められる物質)として扱われており、使用量の制限なしに栄養強化剤、サプリメント類、あめ類、飲料等に用いられています。
また亜鉛の摂取に関しEFSA(欧州食品安全機関)は一日摂取許容量(ADI)や使用基準を設けていませんが、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)ではMTDI(毎日続けて摂取すると仮定したとき許容される得る最大量)を体重1kg当たり1日「0.3~1.0mg」と暫定的に設定しています。なお国際がん研究機関(IARC)によって発がん性は確認されていません。
亜鉛の経口摂取による過剰症の報告はほとんどありませんが、体内における銅や鉄といった微量元素の吸収を阻害することにより、銅欠乏症や鉄欠乏症を引き起こす危険性は、人においてもその他の動物においてもあります。
グルコン酸亜鉛のマウスにおける半数致死量(LD50)は、オスで体重1kg当たり3,420 mg、メスで2,630 mgと推計されています。
また亜鉛の摂取に関しEFSA(欧州食品安全機関)は一日摂取許容量(ADI)や使用基準を設けていませんが、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)ではMTDI(毎日続けて摂取すると仮定したとき許容される得る最大量)を体重1kg当たり1日「0.3~1.0mg」と暫定的に設定しています。なお国際がん研究機関(IARC)によって発がん性は確認されていません。
亜鉛の経口摂取による過剰症の報告はほとんどありませんが、体内における銅や鉄といった微量元素の吸収を阻害することにより、銅欠乏症や鉄欠乏症を引き起こす危険性は、人においてもその他の動物においてもあります。
グルコン酸亜鉛のマウスにおける半数致死量(LD50)は、オスで体重1kg当たり3,420 mg、メスで2,630 mgと推計されています。
グルコン酸亜鉛を歯磨き粉に入れる理由は、亜鉛によって歯周病菌の繁殖を抑えることだと考えられますが、犬猫向け商品には多くの場合含有量が記載されていません。