日本における安全性情報 キサンタンガム(xanthan gum)はトウモロコシなどのでん粉を細菌(Xanthomonas campestris)で発酵させることで精製される多糖類の一種。グルコース2つ、マンノース2つ、グルクロン酸1つからなる最小ユニットが繰り返し結合することで構成されています。 キサンタンガム 以下でご紹介するのはキサンタンガムを水に溶かしたときの様子を収めた動画です。含有比率が0%→8%と変化し、濃度が高まるにつれて粘度が増していきます。8%になるとほとんどチューインガムと変わりません。 元動画は→こちら 日本では厚生労働省によって既存添加物の「増粘安定剤」として認可されています。使用基準は特に設定されていません。 海外における安全性情報 海外においてはJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。 なおEFSAの安全性評価委員会では、成人がキサンタンガムを体重1kg当たり1日214mgの用量で10日間反復経口摂取しても有害影響は認められなかったとしています。ただ数人は腹部不快感を経験したとのこと。 水が冷たくても温かくても容易に溶け、また凍結・解凍しても安定であることから増粘剤として多用されます。