日本における安全性情報
ツヤプリシン(thujaplicins)はベイスギに含まれる抗菌・抗酸化活性を有した化合物。アルファ(α)、ベータ(β)、ガンマ(γ)の3種類があり、ヒノキに多く含まれるベータ型は特に「ヒノキチオール」(hinokitiol)とも呼ばれます。化学構造式は以下です。
日本では厚生労働省によって既存添加物の「保存料」として認可されています。定義は「アスナロ(ヒバ, Thujopsis dolabrata Siebold et Zuccarini)の幹枝または根から得られたツヤプリシン類を主成分とするもの」で、使用基準は特に設定されていません。
マウスを対象としたヒノキチオールの経口投与試験から、半数致死量(LD50)は体重1kg当たり399~504mg、無毒性量は体重1kg当たり1日5mgと推計されています。変異原性は確認されていません(:厚生労働省)。
マウスを対象としたヒノキチオールの経口投与試験から、半数致死量(LD50)は体重1kg当たり399~504mg、無毒性量は体重1kg当たり1日5mgと推計されています。変異原性は確認されていません(:厚生労働省)。
海外における安全性情報
海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。
人間向けの歯磨き粉にもヒノキチオール(ヒバ含有合成成分)を含んでいるものがあります。ラベル上の作用は殺菌です。