日本における安全性情報
ポリリン酸ナトリウム(Sodium Polyphosphate)はリン酸化合物の一種。結合するリン酸の数にはいくつかのバリエーションがあります。例えば3リン酸ナトリウムの化学構造式は以下です。
日本では厚生労働省によって指定添加物の「製造用剤」として認可されており、食品の変色を防止したり練り製品の結着力を増大させるため、他の縮合塩とともに利用されています。使用基準は特に定められていません。
口から摂取した場合、マウスにおけるLD50(半数致死量)が体重1kg当たり1,300~3,700mg、ラットにおけるそれは1,380~4,100mg、ウサギにおけるそれは2,500mg程度と推計されています(:食品安全委員会添加物専門調査会)。
口から摂取した場合、マウスにおけるLD50(半数致死量)が体重1kg当たり1,300~3,700mg、ラットにおけるそれは1,380~4,100mg、ウサギにおけるそれは2,500mg程度と推計されています(:食品安全委員会添加物専門調査会)。
海外における安全性情報
海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。
ポリリン酸は変色した歯を白くするホワイトニング剤として使用される成分です。低濃度の場合、半日ほど歯の表面と接触させておく必要がありますので、ペット用の歯磨き粉に含まれていたとしてもホワイトニング効果はさほど期待できないでしょう。