日本における安全性情報
「チオシアン酸カリウム」(potassium thiocyanate)は温室栽培されているトマト、ピーマン、キュウリ、ナスなどに用いられる抗菌剤の一種。
日本では食品添加物として認可されていません。経口摂取した場合のLD50(半数致死量)が体重1kg当たり854mgと推計されており、「飲み込むと危険」という扱いになっています。経皮摂取した場合のLD50は体重1kg当たり2,000mg超、ラットにおけるNOAEL(無毒性量)は1日26mgです。
日本では食品添加物として認可されていません。経口摂取した場合のLD50(半数致死量)が体重1kg当たり854mgと推計されており、「飲み込むと危険」という扱いになっています。経皮摂取した場合のLD50は体重1kg当たり2,000mg超、ラットにおけるNOAEL(無毒性量)は1日26mgです。
海外における安全性情報
発がん性、生殖毒性、遺伝毒性に関する調査が行われておらず、EFSA(欧州食品安全機関)の専門家委員会は哺乳動物における毒性がはっきりとわからないため参照値を設定することができないと結論づけています。
また2014年2月には、欧州連合(EU)が植物保護製剤有効成分としてのチオシアン酸カリウムを不認可とする決定を下しています(:食品安全委員会)。不認可の理由は、安全性に関するデータの不備を指摘された申請者が、複数のデータギャップを埋めることができず、申請自体を取り下げたためです。要するに製造メーカーすら安全性に関するしっかりとした情報を持っていないことを意味しています。
また2014年2月には、欧州連合(EU)が植物保護製剤有効成分としてのチオシアン酸カリウムを不認可とする決定を下しています(:食品安全委員会)。不認可の理由は、安全性に関するデータの不備を指摘された申請者が、複数のデータギャップを埋めることができず、申請自体を取り下げたためです。要するに製造メーカーすら安全性に関するしっかりとした情報を持っていないことを意味しています。
ペット用歯磨き粉の中にはなぜかこの怪しげな物質を含んでいるものがあります。特に猫では肝臓における酵素活性が他の動物とは違いますので、思いもよらぬ健康被害が出る可能性を否定できません。