日本における安全性情報
クコ(枸杞, Lycium chinense)はアジア原産のナス科クコ属の落葉低木。海外ではゴジベリーやウルフベリーとも呼ばれます。果実は枸杞子(クコシ)、葉は枸杞葉(クコヨウ)、根の皮は地骨皮(ジコッピ)として古くから漢方や生薬として用いられてきました。
日本国内ではクコの果実と葉が「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)」に区分されており、単なる食品もしくは食品添加物として用いられます。一方、根皮は「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料) 」に区分されていますので食品に使用することはできません。各部位に含まれる主な成分は以下です。
クコに含まれる成分
- 果実→ベタイン, ゼアキサンチン
- 葉→ルチン, β-シトステロール
- 根皮→ベタイン
海外における安全性情報
海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。
クコの葉、実、根皮が歯の健康に良いとするデータや根拠はありません。そもそもどの部位がどの程度の量、何のために歯磨き粉に含まれているのかは不明です。