日本における安全性情報
グリシン(glycine)はタンパク質を構成している必須アミノ酸の一種。通常の食事中にも多量に含まれています。化学構造式は以下です。
日本では厚生労働省によって指定添加物の「調味料」「強化剤」として認可されています。使用基準は特に設定されていません。
海外における安全性情報
海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。
動物に投与されたグリシンは体内で代謝されて蓄積されることはないと考えられています。ラットにおける半数致死量(LD50)は経口投与で体重1kg当たり7.93g、マウスにおけるそれは4.92gと推定されています(:食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会)。
動物に投与されたグリシンは体内で代謝されて蓄積されることはないと考えられています。ラットにおける半数致死量(LD50)は経口投与で体重1kg当たり7.93g、マウスにおけるそれは4.92gと推定されています(:食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会)。
ネット上では「静菌作用がある」という記述が見られますが、グリシンは医薬品ではありません。歯磨き粉に入れる目的は歯周病菌の繁殖を抑えることではなく、微妙な甘みをつけることだと考えられます。