日本における安全性情報
コロイド銀(コロイダルシルバー, colloidal silver)は銀の粒子を含んだ液体の総称。
日本はもとよりアメリカやヨーロッパにおいても食品添加物としては認可されていません。それどころか各種の健康被害が報告されているため使用を控えるよう忠告が出されているくらいです。
抗菌作用がある銀イオンは化粧品や日用品に多く使用されていることは事実です。しかし経口摂取した際の健康増進効果は一切確認されていません。逆に健康を悪化させる危険性のほうが高いため、使用は控えたほうが賢明でしょう。科学的な根拠もないのに、歯磨き粉の中にコロイド銀を入れているような商品は避けることをおすすめします。
抗菌作用がある銀イオンは化粧品や日用品に多く使用されていることは事実です。しかし経口摂取した際の健康増進効果は一切確認されていません。逆に健康を悪化させる危険性のほうが高いため、使用は控えたほうが賢明でしょう。科学的な根拠もないのに、歯磨き粉の中にコロイド銀を入れているような商品は避けることをおすすめします。
海外における安全性情報
アメリカでは1999年、食品医薬品局(FDA)が健康効果を謳って市販されているコロイド銀もしくは銀塩含有製品に対し、法律違反であるとの注意喚起を行っています(:FDA)。
また2009年10月には、銀を含有する経口サプリメントによる銀皮症(argyria, 銀沈着症)に関する注意喚起を行っています。これは皮膚や粘膜に沈着した銀が変色を起こし、治療不可能な永続的病変を招いてしまう状態のことです(:食品安全情報)。
ヨーロッパにおいてもドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)が銀のナノ粒子は人体に有害である可能性があるとし、食品及び日用品に使用しないよう勧告を出しています(:食品安全委員会)。
また2009年10月には、銀を含有する経口サプリメントによる銀皮症(argyria, 銀沈着症)に関する注意喚起を行っています。これは皮膚や粘膜に沈着した銀が変色を起こし、治療不可能な永続的病変を招いてしまう状態のことです(:食品安全情報)。
銀皮症(argyria)
さらにカナダでは2019年1月、「免疫機能をサポートする」などと未承認の薬効を謳ってインターネットや実店舗で市販されていた健康食品が、銀沈着症や胎児の発育不全を引き起こす危険性があるとし、保健省が製造業者に自主回収を命ずるという事態に発展しています(:Canada.ca)。ヨーロッパにおいてもドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)が銀のナノ粒子は人体に有害である可能性があるとし、食品及び日用品に使用しないよう勧告を出しています(:食品安全委員会)。
銀を体内に取り込んだ場合、さまざまな悪影響がもたらされる危険性が示されています。人間向けのサプリメントであれペット向けの歯磨き粉であれ、銀を含有した製品は絶対に口に入れないでください。