日本における安全性情報
カルボキシメチルセルロース(carboxymethyl cellulose, CMC)はセルロースから合成される水溶性高分子の一種。シンプルに「セルロースガム」とも呼ばれます。化学構造式は以下です。
日本では厚生労働省によって「カルボキシメチルセルロースカルシウム(繊維素グリコール酸カルシウム)」と「カルボキシメチルセルロースナトリウム(繊維素グリコール酸ナトリウム)」が指定添加物の「糊料」として認可されており、液体の増粘や安定目的で利用されています。使用基準は「2%まで」です。
海外における安全性情報
海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。
粘度を調整することや乳化安定剤として化粧水、乳液、クリーム、シェービングクリーム、ローションなどに使用されます。また飲みやすくするため医療用のバリウムにも添加されています。