日本における安全性情報 ビートレッド(beet red)はビートと呼ばれるヒユ科の植物の根から抽出された天然着色料の一種。「アカビート色素」とも呼ばれます。 日本では厚生労働省によって既存添加物の「着色料」として認可されています。定義は「ビート(Beta vulgaris Linne)の根から得られた、イソベタニン及びベタニンを主成分とするものでデキストリン又は乳糖を含むことがある」で、使用基準は特に設定されていません。 海外における安全性情報 海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されておらず、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性も確認されていません。 EFSAでは安全性に関するデータが不十分なため評価はできないとしているものの、食品として摂取されてきた長い歴史を有する天然の食事成分であるため健康への懸念はないだろうとの見解を示しています。 ビートレッドは本来着色料として用いられますが、メーカーによっては酸化防止効果のために使用していると主張していることがあります。「着色料」という言葉をラベルから省きたいだけかもしれません。