日本における安全性情報
アロエベラ(Aloe vera, Aloe barbadensis)はアロエ属に属する多肉植物の一種。葉肉にはサリチル酸、酵素、ビタミン、ミネラル、脂肪酸などが豊富に含まれ、古くから抗酸化作用、抗炎症作用、鎮痛作用、免疫増強作用、抗生物作用が確認されてきました。
日本では厚生労働省によって「アロエベラ抽出物」が既存添加物の「増粘安定剤」として認可されています。定義は「ユリ科アロエ(Aloe vera LINNE)の葉より、搾汁して得られたもので主成分は多糖類」で、使用基準は特に設定されていません。
ラットを対象とした試験では、アロエベラ抽出物を体重1kg当たり100、300、1000mgの用量で90日間に渡って経口投与したところ、体重、摂餌量、眼科学的検査で変化は認められなかったといいます。 また遺伝毒性も確認されていません(:薬事・食品衛生審議会)。
ラットを対象とした試験では、アロエベラ抽出物を体重1kg当たり100、300、1000mgの用量で90日間に渡って経口投与したところ、体重、摂餌量、眼科学的検査で変化は認められなかったといいます。 また遺伝毒性も確認されていません(:薬事・食品衛生審議会)。
海外における安全性情報
海外ではJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)や使用基準は設定されていません。
しかしアロエベラの葉肉を包んでいる外皮部分に含まれているヒドロキシアントラセン誘導体(DHA)に関しては多くの有害作用が確認されています。軽いものとしては緩下作用、深刻なものとしてはDNAを損傷してがんを誘発するなどです。
フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)やドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)では、葉肉部分のみを摂取するため、外皮を入念に除去することを推奨しています。また子供、妊婦、授乳婦、免疫力が低下している者は葉肉も含めた生のアロエベラを摂取しないよう推奨しています。なおアロエベラの葉に関し、国際がん研究機関(IARC)は発がん性を2B、すなわち「ヒトに対して発がん性があるかも知れない」物質として分類しています。
アロエベラの葉肉はシクロオキシゲナーゼ回路に干渉し、プロスタグランジンE2の生成を抑えて炎症を軽減する可能性が示されています。またアロエベラ抽出成分を含んだマウスウォッシュには歯肉炎や歯茎からの出血を抑える効果がある(Scherer, 1998)とか、アロエベラ抽出成分を含んだジェルを舌下に投与したところ歯肉溝(歯周ポケット)の深さが改善し、歯垢の蓄積に対して予防的に働いた(Petrovic, 2015)といった報告があります。
しかしアロエベラの外皮部分には遺伝毒性や発がん性を有したヒドロキシアントラセン誘導体が含まれていますので、この成分が確実に除去された商品だけを選ぶようにしてください。
しかしアロエベラの葉肉を包んでいる外皮部分に含まれているヒドロキシアントラセン誘導体(DHA)に関しては多くの有害作用が確認されています。軽いものとしては緩下作用、深刻なものとしてはDNAを損傷してがんを誘発するなどです。
フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)やドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)では、葉肉部分のみを摂取するため、外皮を入念に除去することを推奨しています。また子供、妊婦、授乳婦、免疫力が低下している者は葉肉も含めた生のアロエベラを摂取しないよう推奨しています。なおアロエベラの葉に関し、国際がん研究機関(IARC)は発がん性を2B、すなわち「ヒトに対して発がん性があるかも知れない」物質として分類しています。
アロエベラの葉肉はシクロオキシゲナーゼ回路に干渉し、プロスタグランジンE2の生成を抑えて炎症を軽減する可能性が示されています。またアロエベラ抽出成分を含んだマウスウォッシュには歯肉炎や歯茎からの出血を抑える効果がある(Scherer, 1998)とか、アロエベラ抽出成分を含んだジェルを舌下に投与したところ歯肉溝(歯周ポケット)の深さが改善し、歯垢の蓄積に対して予防的に働いた(Petrovic, 2015)といった報告があります。
しかしアロエベラの外皮部分には遺伝毒性や発がん性を有したヒドロキシアントラセン誘導体が含まれていますので、この成分が確実に除去された商品だけを選ぶようにしてください。
ただ単に「アロエベラ」と記載されているだけの場合、葉肉部分からの抽出成分なのか、外皮成分まで含まれているのかが分かりません。また生のアロエは与えないようご注意ください。