クエン酸とは何か?
クエン酸とはレモンを始めとする柑橘類に多く含まれている有機化合物の一種。梅干しの酸っぱさを作り出しているのもこの成分といえばわかりやすいでしょう。炭酸カルシウムを溶かす性質があることから、電気ポットや加湿器内部の水垢を落とすときにも用いられます。化学構造式は以下です。 成分の分類上は「酸味料・調味料」に属し、フードの味を変えて猫の食いつきを良くする作用を持っています。
クエン酸の安全性情報・概要
- 厚生労働省=指定添加物
- IARC=発がん性なし
- EFSA=使用基準未設定
- JECFA=使用基準未設定
- ペットフード1kg中30g、飲み水1L中10gまで
日本での安全性情報
クエン酸は日本では厚生労働省によって指定添加物として認可されており、酸味料として利用されています。「酸味料」は物質名の代わりに包括的な名称での記載が許可されていますので、「クエン酸」ではなく「酸味料」と記載されていることもしばしばです。使用基準値は特に設定されていません。
海外での安全性情報
クエン酸はIARC(国際がん研究機関)によって発がん性は確認されていません。
またJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)は設定されていません。
またJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも一日摂取許容量(ADI)は設定されていません。
キャットフードに入れると危険?
EFSA(欧州食品安全機関)では、クエン酸は動物用飼料1キロ中30g、飲み水1L中10gまでは問題ないとの見解を示しています。
日本の食品添加物リストでは「クエン酸イソプロピル」が酸化防止剤として油脂類やバターに使用されています。こちらには使用基準があり、食品1kg中100mgまでです。