没食子酸プロピルとは何か?
没食子酸プロピル(Propyl Gallate)とは主に油脂類に用いられる酸化防止剤です。「ぼっしょくしさん」もしくは「もっしょくしさん」と読みます。化学構造式は以下。 成分の分類上は「酸化防止剤」に属し、食品が酸素と結合して品質が低下することを防ぐ作用を持っています。具体的な用途は油脂を含む食品への添加物、化粧品、整髪料、接着剤、潤滑液などです。
没食子酸プロピルの安全性情報・概要
- 厚生労働省=指定添加物
- IARC=発がん性なし
- EFSA=使用基準0.5mg/体重1kg/日
- JECFA=使用基準1.4mg/体重1kg/日
- ペットフード=データなし
日本での安全性情報
没食子酸プロピルは日本では厚生労働省によって指定添加物として認可されており、油脂0.2g/kg、バター0.1g/kgという使用基準が設定されています。
海外での安全性情報
没食子酸プロピルはIARC(国際がん研究機関)によって発がん性は確認されていません。
JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)における一日摂取許容量(ADI)は体重1kg当たり1.4mgです。
EFSA(欧州食品安全機関)では1976年、没食子酸を含む3物質(プロピル+オクチル+ドデシル)のグループADIを体重1kg当たり0.2mgと定めました。現在はラットのNOAEL(動物を使った毒性試験において何ら有害作用が認められなかった用量レベル)である135mg/kg体重/日というデータを基準にし、グループADIを撤廃して没食子酸プロピルに対する個別ADIを体重1kg当たり0.5mgと設定し直しています。
JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)における一日摂取許容量(ADI)は体重1kg当たり1.4mgです。
EFSA(欧州食品安全機関)では1976年、没食子酸を含む3物質(プロピル+オクチル+ドデシル)のグループADIを体重1kg当たり0.2mgと定めました。現在はラットのNOAEL(動物を使った毒性試験において何ら有害作用が認められなかった用量レベル)である135mg/kg体重/日というデータを基準にし、グループADIを撤廃して没食子酸プロピルに対する個別ADIを体重1kg当たり0.5mgと設定し直しています。
キャットフードに入れると危険?
猫に対して長期的に与えた場合の安全性や危険性に関してはよくわかっていません。
ちなみに2013年、マーケットバスケット方式で行われた日本人の酸化防止剤摂取量調査では、20歳を超えた成人の1日平均摂取量は「ゼロ」と推計されています(:厚生労働省)。人間向けの食品には酸化防止剤としてほとんど使われていない現状がうかがえます。
ちなみに2013年、マーケットバスケット方式で行われた日本人の酸化防止剤摂取量調査では、20歳を超えた成人の1日平均摂取量は「ゼロ」と推計されています(:厚生労働省)。人間向けの食品には酸化防止剤としてほとんど使われていない現状がうかがえます。
BHAは人間向けの食品にはほぼ使われていません。有名ブランドにも含まれているようですが、ペットフードにも安易に使ってほしくないところですね。