二酸化チタンとは何か?
二酸化チタン(titanium dioxide)は無色~白色の結晶性粉末です。ペットフードでは白い食べ物の着色料として使われています。その他の用途は塗料、化合物のつや消し、印刷インキ、化粧品、乳白ガラス、ゴムやプラスチックの着色、絵の具、クレヨン、陶器の釉薬、歯科材料、レザー、石鹸、皮革なめし、アスファルトタイルなどです。 成分の分類上は「着色料」に属し、フードの色合いを調整して猫の食いつきを良くする作用を持っています。
二酸化チタンの安全性情報・概要
- 厚生労働省=指定添加物
- IARC=吸引時2B
- EFSA=使用基準なし
- JECFA=使用基準なし
- ペットフード=LD50はマウスで10g/kg
日本での安全性情報
日本において二酸化チタンは厚生労働省によって指定添加物(着色料)として認可されています。ただし使用基準があり、以下の食品に使用してはいけないことになっています。カステラ、きなこ、魚肉漬物、鯨肉漬物、こんぶ類、しょう油、食肉、食肉漬物、スポンジケーキ、鮮魚介類、茶、のり類、マーマレード、豆類、みそ、めん類(ワンタンを含む)、野菜及びわかめ類。上限は特に設定されていません。
海外での安全性情報
二酸化チタンはIARC(国際がん研究機関)の発がん性分類リストでは、口ではなく肺から吸い込んだ場合「2B」、すなわち「人に対する発がん性が疑われる」とされています。
JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも二酸化チタンの上限は設定されていません。
JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)でもEFSA(欧州食品安全機関)でも二酸化チタンの上限は設定されていません。
キャットフードに入れると危険?
二酸化チタンを猫に対して長期的に与えた場合の安全性や危険性に関してはよくわかっていません。
厚生労働省の有害性評価によると、人間の場合450gを食べたとしても24時間以内に糞中に排泄されるため、実質的に毒性はないとのこと。一方動物に関しては、口から摂取した場合のマウスやラットのLD50(半数が死ぬ値)がともに体重1kg当たり10gとされており、全く毒性がないというわけではないようです。
厚生労働省の有害性評価によると、人間の場合450gを食べたとしても24時間以内に糞中に排泄されるため、実質的に毒性はないとのこと。一方動物に関しては、口から摂取した場合のマウスやラットのLD50(半数が死ぬ値)がともに体重1kg当たり10gとされており、全く毒性がないというわけではないようです。
FDA(アメリカ食品医薬品局)では二酸化チタンを「GRAS」(一般的に安全な成分)と分類しています。ペットフードにおいては白っぽくてクリーミィな色合いを出す時によく使われます。