「ユネスプ・ペインスケール」(UNESP Botucatu Multidimensional Composite Pain Scale)は、ブラジル・サンパウロにある公立大学「パウリスタ・ジューリオ・デ・メスキタ・フィーリョ州立大学」(UNESP)の医学部が考案した痛みの評価マニュアルです。このペインスケールの特徴は、「多次元的」(Multidimensional)という言葉が示す通り、猫の様子を観察するのみならず、バイタルサインをチェックしたり、触診に対するリアクションを観察するなど、多角的な評価基準を取り入れている点です。
まず手術を受ける前の猫を観察し、普段どういった行動をとるのかについてある程度把握しておきます。その後手術を行い、病院内のケージに入れ、疼痛の評価を行います。基本的な流れは「ケージに入っている猫を観察する→猫にゆっくりと近づいてケージを開ける→猫をケージの外に出す→猫を寝かせて血圧をチェックする→触診する」というものです。この流れに沿って動いている間に、猫の様子や反応をよく観察しておきます。
家庭内で使用するときは、「ケージ」を「普段よく使う休憩場所」に置き換えるとよいでしょう。また血圧の計測は割愛して結構です(※このページは、猫に関する総合情報サイト
子猫のへやの一部です)。