「CSUペインスケール」(Colorad State University Pain Scale)は、アメリカ・コロラド州立大学の獣医学部が考案した痛みの評価基準です(→オリジナル版・PDF)。猫が眠そうだったり、呼びかけに反応しないようなタイミングでの評価は避けるようにします。痛みの度合いは最終的に「0~4」までの数字で評価され、鎮痛治療が必要となるのは「2」以降とされています(※このページは、猫に関する総合情報サイト子猫のへやの一部です)。
0=わずかな痛み
人がいないときは満足して穏やか
休んでるとき心地よさそう
周囲の状況に興味を抱いている
手術部位やその他の部位を触っても抵抗しない
体の力みはほとんど感じられない
1=穏やかな痛み
隠れ場所に引きこもる
日常的な習慣を見せない
周囲で起こっていることを観察するか興味がある風では無い
手術部位やその他の部位を触られた時、反応を見せたり見せなかったりまちまち
体にはやや力みが見られる
2=穏やか~中等度の痛み
反応が遅く人との接触を避ける
物静かで目の輝きは無い
背中を丸めて座るか体をたたむように座る
目は半分程度つぶっている
被毛は乱れ、ボサボサになっている
痛みがあったりチクチクする部分を病的にグルーミングする
痛い部分を触られたとき、逃げようとしたり反撃したりする
痛い部分以外を触られているときは反応を見せず、時として元気になったように見える
体の力みはやや~中程度
3=中等度の痛み
常に泣きわめいたりうなったり威嚇したりしている
傷口を噛んだり吸ったりする
孤独にされると動こうとしない
傷のない場所を触られてもうなったりを威嚇したりする
触ろうとしただけで攻撃的になったり頑なに逃げようとする
体の力みは中程度
4=耐え難い痛み
腹ばいか横になる
反応を見せず、痛みが強すぎて周囲に対する興味が全くない
痛みが強くて反撃できないため、体に触られることを逆に許容するようになる
触診に反応しないこともある
痛みを誘発するような動きを頑なに拒む
体の力みは中程度から重度
参考:Colorad State University/Feline Acute Pain Scale